資料の紹介

 東京製綱は、ロープウエーやスキーリフトなどの索道用ワイヤロープで6割を超えるシェアを誇る。こうしたロープは、樹脂の芯に小縄を何本も束ねて作られているが、継ぎ目部分が弱点だった。継ぎ目部分は複雑な構造をしているため芯に不均一な圧力がかかり、歪みが発生しやすい。それは劣化を招き、進行すれば断線にもつながる。そこで継ぎ目部分の歪みを3D CADデータに落とし込み、歪みに合わせて芯の変形を矯正するパーツを芯材と同じ素材で作るという手法を編み出した。

 削り出しや鋳込みなど、様々な成形方法で試作し、射出成形が最適であることが分かった。しかし、一本のロープに必要な矯正パーツはわずか6個。また、ロープの直径によってサイズも変わるので、従来の金型での射出成形ではコストが折り合わない。

 そこで活用したのが、オンデマンド射出成形サービスだった。芯材と同じ樹脂で成形する必要があったが、支給材にも対応できるサービスを利用。索道用ロープは人の命を支える製品だが、高精度で信頼性のあるパーツを、サイズ違いで7タイプ各50個と、必要な個数だけタイムリーに小ロット生産することができた。

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