資料の紹介
製造DX(デジタル変革)の進展により、生産現場でのデータ通信の重要性が増し、新しい技術が求められるようになってきた。例えば、生産設備から抽出した大量のデータを全社レベルのコンピュータシステムに送信し、高度な処理を行う取り組みが注目されている。その実現のために、工場のネットワークを従来のフィールドバスから、より高性能の通信が可能な産業用Ethernetへの移行を検討する企業も多いだろう。
この産業用Ethernetの規格の1つである「10BASE-T1L」への関心が高まっている。これは1対のツイストケーブルを用いる規格であり、シングル・ペア・イーサネット(SPE)とも呼ばれる。既存の2線式ケーブル配線をそのまま使えるため、インフラ投資コストを抑えやすい。最大ライン長は1000mで、伝送速度は10Mbpsである。
本資料では、産業用Ethernetの規格の10BASE-T1Lについて、その基本と特徴を分かりやすく丁寧に解説する。加えて、この規格に対応した製品と既存の装置類との接続例なども紹介する。特に、既存の産業用ネットワークからの置き換えを考えている企業や、産業用ネットワークの関連製品を扱う企業にとって、タイムリーで有用な情報となるだろう。