超高速計算を実行する量子コンピュータの動向を探れ――。社長から与えられたミッションを遂行するために、新人営業のD太君と先輩SEのM子さんは、M子さんが大学で指導を受けたA教授のもとにやってきました。超並列計算を可能とする夢のコンピュータの実力とは?

M子 教授、お久しぶりです。

A教授 SEとして活躍しているそうだね。何よりだ。

M子 本日は量子コンピュータについて教授の知見をお聞かせいただきたく、後輩のD太ともども参りました。

D太 弊社の社長からこう言われたんです。「とてつもない高速計算が可能な量子コンピュータというものが開発されているらしい。それを弊社が導入すればビッグデータ時代を勝ち抜く強力な武器が手に入る。今回の君たちのミッションは量子コンピュータの動向を探ることだ」と。

A教授 何から話そうか。

D太 まず、知りたいのは量子コンピュータとはどんなコンピュータかということです。今のコンピュータと何が違うのですか?

A教授 D太君の質問は、なぜ、量子コンピュータと呼ぶのかという問いかけでもあるね。量子コンピュータとは、計算の基礎として量子力学の原理を採用したものだ。量子力学は現在の物理学の基本となっている考え方といっていい。0と1という二つの状態を同時に持っていることを量子重ね合わせというんだが、量子コンピュータは、量子が持つ重ね合わせの状態を計算に生かしたコンピュータだ。

イラスト:武本恵美
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