直井研究員(以下:直井):書けない……。

平野所長(以下:平野):どうした?

直井:メールが書けないんです。

平野:なんのメール?

直井:○○株式会社の山下さんからいただいたメールへの返信です。私から山下さんへメールで質問をしているのですが、こちらの質問に全く答えてくれなくて、回答がずれているんです。しかも、こちらの質問には答えていないのに、新たな質問がくるし。なんだか強引なメールで。まずは、こちらの質問に答えてほしいということを、なんとかうまく伝えたいのですが、どう書いたらいいのか分からなくて……。

平野:電話をかけなよ。

直井:え?

平野:メールに時間をかけすぎだって。さっきから見ていると、うんうん唸っているだけで、全然、仕事が進んでいないじゃないか。メールが噛み合っていないなら、このままメールで続けても、噛み合わないままだと思うよ。電話で話して、何がどう噛み合っていないのか、確認したほうがいいだろう。メールでの質問には、メールで答えなければならないという決まりはないからね。

直井:それは、そうですけれど。

平野:感情的になっているときにメールを書くと、普段通りに書いているつもりでも、表現が感情的になっていて、そこから新たな衝突が生まれることも多いよ。とくに、マイナスの感情は、言葉に表れやすい。言葉が鋭くなりがちなんだ。指摘というよりは叱責になっていたりしてね。そんなつもりで書いていなくても、それは、送り手目線の話であって、受け手が「このメール、一方的に責められているようで嫌だな。こっちは悪くないのに」と思ったら、そこからまた新たな誤解が生まれるよ。

直井:マイナスの感情が連鎖していきそうです。

平野:それは避けたいよね。

直井:はい。

平野:話を戻そう。今回、山下さんとのメールのやりとりで、噛み合わないことがあるようだけど、誤解があるときはお互いさまのことが大半だ。直井さんが「どうして、山下さんは私の質問に答えてくれないの。プンプン」って思うんだとしたら、直井さんの質問が山下さんへ正しく伝わっていない可能性もある。回りくどい表現になっていたり、曖昧な表現になっていたりして、質問であることが伝わっていないのかもしれない。だから、山下さんは回答してこないのかもしれないよ。そもそも、質問だと分からなければ回答のしようがないからね。

直井:うーん……。

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