IoT(Internet of Things)システムの構築を支援するサービスが相次ぎ登場している。センサーやネットワーク、データの可視化サービスなどを一体で、かつ設定を済ませて提供。「すぐにIoTの効果を確認したい」という試験的なプロジェクトに向く。

 IoT向けを打ち出した製品・サービスが、数多く市場に出回っている。センサーからデータを収集し、可視化を支援する機能を提供する「IoTクラウド」や、複数のセンサーからデータを収集するゲートウエイ装置などが代表例だ。

 最近になって、これらの製品やサービスをまとめて提供し、IoTシステムを構築する際の製品・サービスの選択や設定の手間を省く「IoTスタート支援サービス」が、相次ぎ登場している。登場の背景には、「企業向けシステムに携わってきたITエンジニアにとって、IoTシステムの構築は難易度が高い」(ユニアデックス エクセレントサービス創生本部 プロダクト&サービス部 IoTビジネス開発室長の山平 哲也氏)という問題がある。

 難易度が高い理由は大きく三つだ(図1)。一つはIoTシステムの構築には、幅広い技術や知識が必要になる点。センサーを開発したり、管理したりするためのハードウエアや組み込み系の知識、センサーからデータを収集するためのネットワークの知識、そしてモノから取得したデータを活用するためのデータ分析の知識などが欠かせない。

図1●IoTシステムを構築する際のITエンジニアの悩み
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 二つめはIoTシステムを構築する際には、要件が固まっていないケースが多い点だ。「実際にモノからデータを取得しながら、効果的な使い方を模索していくため、繰り返し型の開発になるプロジェクトが多い」とIoTの導入支援サービスを提供する東京エレクトロンデバイス(TED)の神本光敬氏(CNカンパニー アプリケーションサービス開発室 室長)は話す。

 三つめは、スピード感を求められる点だ。特に現時点では、「IoTの導入効果を見極めるPoC(Proof of Concept)を実施する企業が多く、数週間から1カ月といった単位で開発を繰り返す」(TEDの神本氏)という案件が主流で、製品・サービスを一つずつ吟味して選定する時間が取れない。

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