レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの「Lenovo ThinkAgile VX」は、分散ストレージソフトに「VMware vSAN」を採用したHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)アプライアンス製品である。VMware vSANはサーバー仮想化ソフトのVMware ESXiに組み込まれた機能であり、サーバー仮想化にはVMware ESXiを利用する。
ハードウエアの選択肢は3つある。それぞれ、ストレージ容量やI/O能力が異なる。(1)「VX3320」は、基本モデルである。1Uラックマウント大に2.5型ドライブ×10基を搭載する。(2)「VX5520」は、ストレージ大容量モデルである。2Uラックマウント大に3.5型ドライブ×14基を搭載する。(3)「VX7250」は、I/O性能が高いモデルである。2Uラックマウント大に2.5型ドライブ×24基を搭載する。
同社のシステム管理ソフト「XClarity」と、VMware仮想環境の管理ソフト「VMware vCenter」を連携させるためのモジュール「ThinkAgile XClarity Integrator for vCenter」も用意した。これを使うことで、ハードウエア障害の予兆をvCenterに伝えて仮想サーバーを別のノードに退避させる、といった運用ができる。
Lenovo ThinkAgile VXとは別に、分散ストレージソフトにNutanixのソフトを採用した「Lenovo ThinkAgile HX」もラインアップしている。Lenovo ThinkAgile HXでは、Nutanixの分散ストレージソフトと組み合わせるサーバー仮想化ソフトの選択肢が3つある。KVMをベースとしたNutanix製のAHV(Acropolis Hypervisor)のほか、VMware ESXiやHyper-Vを選択できる。
用途と機能 | サーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトを組み合わせたHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)アプライアンス | ||
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形状 | ラックマウント型のPCサーバー機。サーバー台数を増やすスケールアウト構成により、サーバー内蔵ストレージを束ねて外部共有ストレージとして利用できる | ||
ソフトウエア構成 | サーバー仮想化にはVMware ESXiを利用する。分散ストレージソフトにはVMware ESXiのカーネルに組み込まれたVMware vSANを利用する | ||
ハードウエア | ストレージ容量やI/O能力が異なる3つのモデルを用意した。 | ||
モデル構成 | VX3320 | VX5520 | VX7250 |
モデル概要 | 基本モデル | 大容量モデル | 高I/O性能モデル |
サイズ | 1Uラックマウント | 2Uラックマウント | 2Uラックマウント |
内蔵ストレージ | 2.5型ドライブ×10基 | 3.5型ドライブ×14基 | 2.5型ドライブ×24基 |
別製品 | 分散ストレージソフトにNutanixのソフトを採用した「Lenovo ThinkAgile HX」もラインアップしている。サーバー仮想化ソフトの選択肢は、KVMベースのAHV、VMware ESXi、Hyper-Vの3つ | ||
価格(税別) | サーバー3台の最小構成で780万円から | ||
発表日 | 2017年12月13日 | ||
提供開始日 | 2017年12月13日 |