富士通と富士通フロンテックの「FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connect」は、手をかざすだけで本人認証ができる、非接触型の手のひら静脈認証装置である。静脈センサーだけでなく、Linuxやミドルウエア、タッチパネル付きディスプレイなどを搭載ししており、別途パソコンに接続することなく、独立した認証装置として利用できる。

FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connectの利用イメージ
(出所:富士通と富士通フロンテック)
パソコンに接続しなくても使えるため、プリンターのようなオフィス機器でも手のひら静脈認証を利用できる。文書の印刷時に本人認証を要求する、といった使い方ができる。従来、こうした使い方をするためには、オフィス機器の上で動作するアプリケーションを開発する必要があった。
プリンターとPalmSecure Connectは、ネットワークやUSBケーブルを介してつなぐ。プリンターとの連携機能をLinuxアプリケーションとして開発し、これをPalmSecure Connectの上で動作させれば、プリンターで手のひら静脈認証を利用できるようになる。Linuxアプリケーションを簡単に開発するためのAPIライブラリも用意した。
手のひら静脈のデータは、富士通の認証サーバーで管理する。PalmSecure Connectは、認証時に富士通の認証サーバーと通信して本人を認証し、認証結果をプリンタなどに通知する。
FUJITSU 生体認証 PalmSecure Connectの概要
用途と機能 | 手をかざすだけで本人認証ができる、非接触型の手のひら静脈認証装置。別途パソコンに接続することなく独立した認証装置として利用できる |
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システム構成 | 静脈センサーに加えて、Linux OS、ミドルウエア、タッチパネル付きディスプレイなどを搭載する |
想定する 利用シーン | プリンターのようなオフィス機器で手のひら静脈認証を利用する。文書の印刷時に本人認証を要求する使い方ができる。従来、こうした使い方をするためにはオフィス機器の上で動作するアプリケーションを開発する必要があったが、オフィス機器はパソコンではないため、難しかった |
プリンターとの接続方法 | プリンタなどとは、ネットワーク経由またはUSBケーブル経由でつなぐ |
外形寸法 | 幅140×奥行き120×高さ47.5ミリメートル |
重さ | 約550グラム |
消費電力 | 40ワット |
電源 | 内蔵。入力電源はAC100V~240V |
OS | Linux |
外部 インタフェース | LAN×1(ハブ内蔵オプションでLAN×2)、USB Host×1、USB Device×1 |
ディスプレイ | 4.3型カラー液晶。解像度は480×272ドット。4線式抵抗被膜方式のタッチパネルを搭載 |
価格(税別) | 15万円から(最低出荷台数は100台) |
発表日 | 2018年2月13日 |
出荷日 | 2018年4月1日 |