スウェーデンのClavisterが開発した「Clavister E80」は、UTM(統合脅威管理)アプライアンスのエントリーモデルである。x86 CPUを搭載した汎用のサーバーきょう体に、自社開発のファイアウォールソフトを載せ、この上でさらに、他社から調達したウイルス対策/迷惑メール対策やWebフィルタリングなどの各種のセキュリティソフトを組み合わせてUTM機器として製品化している。

Clavister E80の外観
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 最大の特徴は、機能の中核となるファイアウォールソフトをスクラッチで自社開発していること。これにより、ファイアウォールソフトのプログラムサイズ(フットプリント)を11Mバイトと小さく抑えている。Linuxやオープンソースなどの汎用のコードを一切使っていないことからセキュリティも高いという。同一価格帯の競合製品よりも性能が高いという。

 中核を成すファイアウォールソフトは、いわゆる次世代ファイアウォールである。ポート番号だけでなく、実際のアプリケーション通信の中身を見て、使用中のアプリケーションの種類を識別する。さらに、外部のActive DirectoryやLDAPサーバーと連携し、個々のIPアドレスを使用中のユーザーが誰なのかを識別する。

Clavister E80の概要
用途と機能自社開発のファイアウォールソフトと他社製セキュリティソフトを組み合わせたUTM(統合脅威管理)アプライアンス
対象ユーザー層Clavister E80はエントリーモデルであり、中小規模の組織を対象とする
主な性能ファイアウォール性能は2Gビット/秒
IPsec VPN性能は500Mビット/秒
ウイルス対策機能使用時のHTTP転送性能は483Mビット/秒
IDP(侵入検知防御)使用時のFTP転送性能は490Mビット/秒
ウイルス対策とIDPを同時に使った場合の性能は302Mビット/秒
特徴ファイアウォールソフトをスクラッチで開発していること。バックドアが存在しないことなどから、Linux OSや各種OSSと比べてセキュリティ面で有利としている
Clavister E80位外の製品展開アプライアンスは、中規模オフィス向けのラックマウント型や、工場用のDINレールマウント型などを用意。ソフトウエア単体(仮想アプライアンスを含む)での提供や、他社ハードウエアへの組み込みなども実施
価格(税別)オープン。参考価格は、
UTMライセンス1年付属版が21万円
UTMライセンス5年付属版が42万円
発表日2015年10月6日
出荷日2015年11月上旬
備考発表日/出荷日と価格は販売代理店の1社であるキヤノンITソリューションズの場合。キヤノンITソリューションズは、日本国内の1次販売代理店としてはブルースターに次ぐ2社めに当たる