インターネットイニシアティブの「IIJ Omnibus」は、NFV(仮想マシン型のネットワーク機器)やSDN(ソフトウエア定義型ネットワーク)ソフトを用いてユーザー企業の社内LANをクラウド型で提供するサービスである。500人以上の中堅・大企業が主な対象となる。

IIJフレックスモビリティサービス(FXM)の概要
(出所:インターネットイニシアティブ)
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 ファイアウォール(ゲートウエイ)、Webプロキシサーバー、メールサーバー、リモートアクセスサーバーなど、ユーザー企業がこれまで社内で運用していたネットワーク機器の機能をクラウド型で提供する。ユーザー企業は、エッジ装置とアクセス回線さえあれば、これまでの社内LANと同様に利用できる。

 現行版では、接続が切れにくいリモートアクセス用のVPNサービス「IIJフレックスモビリティサービス」(FXM)、SaaSへのアクセス経路を適切に振り分けるクラウドプロキシ機能、ユーザー認証情報を管理するActive Directory機能、などを利用できる。

 FXMは、送達確認がないUDPをベースに、エラー訂正でパケットロスに対抗する仕組みである。パケットロスが22%発生したアクセス回線にFXMを適用したところパケットロスを2%に抑えられたとしている。専用のエージェントソフトをパソコン(Windows/Mac)やスマートデバイス(iOS/Android)にインストールして使う。

 クラウドプロキシ機能を使うと、拠点からいったんIIJ Omnibusの網内にアクセスしてから、IIJ Omnibus網にあるクラウドプロキシを介してインターネットにアクセスする形になる。頻ぱんに変更になるSaaSのURLやIPアドレスに自動で追従するので、ユーザーはこれらをメンテナンスする必要がない。

 SD-WAN使用時に拠点に設置するエッジ装置(サービスアダプタ)は、フレッツ回線にPPPoEだけでなくIPoEで接続できる。IPoEの適用によって遅延時間が最大で40分の1になる、としている。

 SIMを接続してモバイル回線を利用できる。IIJ Omnibusの契約者に限って定額制で使えるモバイル通信サービスも用意している。帯域が最大5Mビット/秒のモバイルデータ通信を、月額1万4000円程度で容量無制限で利用できる。

IIJ Omnibusの概要
用途と機能NFV(仮想マシン型のネットワーク機器)やSDN(ソフトウエア定義型ネットワーク)ソフトを用いてユーザー企業の社内LANをクラウド型で提供するサービス
対象ユーザー500人以上の中堅・大企業が主な対象となる
提供するネットワーク機器の機能ファイアウォール(ゲートウエイ)、Webプロキシサーバー、メールサーバー、リモートアクセスサーバーなど、ユーザー企業がこれまで社内で運用していたネットワーク機器の機能をクラウド型で提供する。ユーザー企業は、エッジ装置とアクセス回線さえあれば、これまでの社内LANと同様に利用できる
現行版の主な機能接続が切れにくいリモートアクセス用のVPNサービス「IIJフレックスモビリティサービス」(FXM)、SaaSへのアクセス経路を適切に振り分けるクラウドプロキシ、ユーザー認証情報を管理するActive Directory、などを利用できる
SD-WANのエッジ
装置の特徴
フレッツ回線にPPPoEだけでなくIPoEで接続できる。SIMを接続して定額制のモバイル回線を利用できる(月額1万4000円程度で最大5Mビット/秒を容量無制限で利用できる)
価格(税別)社員2000人以上で、リモートアクセスVPN、クラウドプロキシ、SSO(シングルサインオン)と多要素認証、の機能を使った場合、1ユーザーあたり月額1500円程度
発表日2018年10月24日(SD-WAN、クラウドプロキシ、ADなどの強化)
提供開始日2018年10月24日(SD-WAN、クラウドプロキシ、ADなどの強化)