米Petametrics(ペタメトリクス)が開発した「LiftIgniter(リフトイグナイター)」は機械学習技術により最適なWebコンテンツを提案するレコメンデーションエンジンである。NTTドコモが「dショッピング」や「dfashon」に導入し、高い実績を挙げた。

米Petametricsの共同創業者でCBO(Chief Business Officer)のアダム・スペクター氏
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 LiftIgniterのポイントは、従来のエンジンとは異なるレコメンデーションロジックを実装しているところ。2018年2月にNTTドコモ・べンチャーズのイベントで来日した、共同創業者でCBO(Chief Business Officer)のアダム・スペクター氏は「レコメンデーションのためのルールは不要」と訴えた。

 従来型のエンジンは、定義したルールに従ったレコメンドや、(「自分が買ったのと同じ商品を買った人」が買った別の商品を提案するといった)「協調フィルタリング」など複数のロジックを掛け合わせたレコメンドをしている。これに対しLiftIgniterは、AI(人工知能)がユーザーからリアルタイムに引き継いだ情報を基にレコメンドする。

 具体的には、ユーザーのIPアドレスや直前にユーザーが参照していたページのURLなどのデータや、サイト内でのユーザーの振る舞いを基に、AIがリアルタイムで相関関係を分析。0.1秒以内にそのユーザーに次に案内すべきページをレコメンドする。「この考え方は以前からあったが、システムの処理能力が実用レベルに上がったことで、提供できるようになった」(スペクター氏)。

 サービスを提供するため、サイト運営者はLiftIgniterのビーコン(Javacript)をWebサイトに組み込む。ビーコンは、Webサイトで収集したユーザーの情報などをLiftIgnerのAPI(Apprication Programming Interface)サーバーに送る。LiftIgnerは機械学習と解析処理をして、サイトに短時間でレコメンデーションを返してくる。

 Petametricsは米グーグル(当時)で、Youtubeの1日当たりの視聴数を2.5倍(4億から10億)に引き上げたAI開発チームが独立して、2013年に設立した。グローバルではDailymotionやvevoといった動画サイトや通販サイトなどが導入している。

 日本ではNTTドコモのほか、リクルートのオンライン通販サイト「ポンパレモール」がページ内の「あなたへのおすすめ」のところでLiftIgniterを導入している。dショッピングでは、クリック率を2.4倍に伸ばし、購入コンバージョンを1.3倍に伸ばしたという。

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