「当社は何年もの間、機械学習や知的アルゴリズムといった人工知能(AI)の機能を製品に組み込んで提供してきた。データサイエンティストや、アルゴリズムを研究する数学の俊英から成る専任組織もあり、500人規模で採用を進めている。しかし、これまでは他社のように『見てみろ。我々のAI機能はすごい(アメージング)』とは主張してこなかった。我々の社風として、ややシャイな面があったと感じている」。

 米アドビシステムズでMarketing Cloudエバンジェリズム統括責任者を務めるマーク・イーマン氏は、同社のAIに対する従来の姿勢をこう振り返る。

米アドビシステムズでMarketing Cloudエバンジェリズム統括責任者を務めるマーク・イーマン氏
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 そのアドビが方針を一転、同社のAIを前面に打ち出した。それが「Adobe Sensei(センセイ)」だ。Senseiは日本語の先生を意味する。2016年11月に米国で開催したイベント「Adobe Max」で発表、2017年2月23日に開催した「Adobe Marketing Cloud Customer Experience Forum 2017」で日本で初めて披露した。

 「多くの企業がAIや機械学習の機能を強調するようになり、我々も『すごいAIの機能を持っている』と主張すべきだと感じた。そこで我々が持つ機能をSenseiという旗印の下にグループ化し、これらの機能を継続して提供・拡充する姿勢を明確にした」とイーマン氏は説明する。

製品/サービスに組み込むほか、APIを通じて提供

 Adobe Senseiは、アドビのAI関連機能をまとめたフレームワークだ。同社のビジネスの三本柱であるクリエイティブ、ドキュメント、マーケティングの各分野向けにAIを利用した機能を提供する。

Adobe Senseiの構成
米アドビシステムズの資料を基に日経コンピュータが作成
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