国内最大級の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を運営するLIFULL(ライフル)は、事業拡大の柱の一つにAI(人工知能)を据えている。HOME’S関連事業の売り上げと2万2000の加盟店が保有する賃貸物件への問い合わせ数を効率的に予測するために、機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」を導入した。LIFULL HOME’S事業本部 新UX開発部 AI推進ユニット ユニット長の林信宏氏と同ユニットの椎橋怜史氏に、DataRobot導入の狙いを聞いた。

LIFULL HOME’S事業本部 新UX開発部 AI推進 ユニット長の林信宏氏(右)と同ユニットの椎橋怜史氏
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予測モデリングプロセスの効率化のために導入

 LIFULLは、社名をネクストから変更した2017年4月の中期経営計画で「世界一のライフデータベース&ソリューション・カンパニーへ」という事業方針を掲げた。中核となるHOME’S関連事業では、賃貸・不動産売買の加盟店ネットワークを2万2000から4万に拡大することを目指し、2018年7月時点で675万件を抱える日本最大級の総掲載物件数をさらに充実させていく。

 快適な顧客体験を提供する狙いから、同社はAIの活用に力を入れてきた。顧客がより良い住まい探しができるよう、先進技術にその解を求めた格好だ。

 AI推進ユニットは、AI技術をHOME’S関連事業の売り上げ増大に役立てることを目的に、中期経営計画の始まりと同じ2017年4月に新設した。9人のうち3人がデータサイエンティストで、社内の各部門から「AIでこんなことはできないか」と相談を受けるだけでなく、「こんな問題をAIで解決できる」と提案することもある。

 そんなAI推進ユニットが機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」を導入したのは2017年6月のこと。世界中の優秀なデーサイエンティストたちの知見を結集した予測モデリングのプロセスを活用して、モデリングの中で負荷の大きい作業を省力化する狙いがあった。

 「データサイエンティストは『Python』や『R』などのプログラミング言語で予測モデルを作り、事業部の要望に応えていました。質的には十分なスキルを持つメンバーがそろっていますが、会社全体の要求に応えるには3人だけでは難しいというもどかしさを感じていたのです」と林氏は当時を振り返る。

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