「古典的な営業とマーケティングのモデルである“ファネル”に代わる、企業の成長に関する考え方として、私たちは“フライホイール(弾み車)”を提案している」――。
米ハブスポット(HubSpot)チーフ マーケティング オフィサー(CMO)のキップ・ボドナー氏はこう説明する。「お客様になってもらうことが終点だったファネルの考え方に対して、フライホイールはお客様になってもらいお客様を増やすことをさらなる成長の原動力にしていくものだ」(ボドナー氏)。
「インバウンドマーケティング」 (すばる舎リンケージ刊)の共同著者であるブライアン・ハリガンCEO(最高経営責任者)とダーメッシュ・シャアCTO(最高技術責任者)が率いるハブスポット。同社のビジネスの根底にある「インバウンド手法」とは、買い手(消費者や企業)をその商品やサービスの推奨者(プロモーター)に変えてビジネスを成長させるものだ。
同社は、当初から提供していたMarketing Hubに加えて、近年はインバウンド手法の実践に必要なツールを追加して、マーケティングから営業、顧客サポートに至るプラットフォームとして提供するようになった。