芳香消臭剤、チルド飲料、ノート、パスタソースなど家庭でおなじみの食品や日用品―。競争が激化したり需要が飽和したりするこれらの市場で、ヒット商品を生むことは年々、難しくなってきている。ところが、こんな市場でも顧客を魅了し、予想を上回る売り上げをたたき出す商品が生まれている。ヒットメーカーたちは現場で得た気づきや調査などからヒントをつかみ、商品開発に反映している。彼ら彼女らが見つめるのは、アンケート調査などの定量データや、現場担当者や顧客の声といった定性データ。そこから顧客自身も意識していない嗜好や価値観を見いだす“目利き”のスキルが武器だ。「お姫様気分」を演出する消臭剤を開発した小林製薬。「殺伐」ゲームで中高生の心を捉えたバンダイナムコ。明治、コクヨ、キユーピーの目利きたちは定説を覆す事実をつかみ、商品開発に生かした。何をすくい上げ、何を切り捨てたのか。目利きたちのデータ活用術に迫る。