プロ野球球団の埼玉西武ライオンズは、2013年のシーズンから提供している無料Wi-Fiサービス「Lions Wi-Fi」でライブエンターテイメントの楽しみ方を変えようとしている。リプレイ映像など、球場で観戦するファンに向けた「ここだけ」のサービスで、新しい観戦スタイルをファンに提案する。

Wi-Fiとスマホがスポーツ観戦を変える

 無料Wi-Fiで提供する「ここだけ」のサービスは、スポーツや音楽などライブエンターテイメントの楽しみ方も変えようとしている。国内で先行したのがプロ野球球団の埼玉西武ライオンズ。埼玉県所沢市にある本拠地の西武ドームで、2013年のシーズンから無料Wi-Fiサービス「Lions Wi-Fi」の提供を開始した。

 狙いはインターネットの快適な利用環境を整えるだけではない。「球場でスマホを使った新しい観戦スタイルをファンに提案する」(営業担当の竹内晃治取締役)。特にファンから反響が大きいのが、投球や走塁など球場で目の当たりにしたプレーを、スマホ画面で再度確認できるリプレイ映像である。球場で観戦するファンに向けた「ここだけ」のサービスだ。

 データ分析会社と連携し、投手と打者の詳しい対戦成績などを配信したり、安打など選手のプレーでマス目が埋まるビンゴゲームを提供したりするなど、主力のサービスはすべて観戦を楽しむためのものだ。

 順位争いが佳境を迎えると、パ・リーグが運営する有料動画配信サービス「パ・リーグTV」もよく利用されているという。他チームの成績を気にするファンが観戦中に、ラジオの代わりに利用している。球場内なら無料で視聴できる。

 観客が密集する球場で動画などリッチコンテンツを配信するために、ライオンズは西武ドームで国内初となるインフラ構築の手法に取り組んだ。従来の球場よりWi-Fiのアクセスポイント(AP)を4倍以上の密度で敷き詰めた「高密度Wi-Fi」と呼ぶ手法である。設置したAPは球場の客席部分だけで80カ所、周辺施設を含めれば160カ所に及ぶ(図3)。米シスコシステムズの指向性を可変にできる製品を採用した。

図3●球場での野球観戦にスマホ活用の楽しみ方を加えた西武ライオンズ
西武ドーム内に80以上のアクセスポイント(AP)を設置し、大観客のアクセス集中にも対応。白熱シーンのリプレイ動画や対戦成績などのコンテンツ提供で、球場での観戦の価値を高めた。
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