ITサービスマネージメント(ITSM)を実現するシステムであるITSMSが、「標準化」や「自動化」、「クラウド化」などのトレンドに即した機能を強化している。システム部門は最新型のITSMSを活用することで、企業の新たなビジネス戦略を手助けする、ITサービスを供給する部署に生まれ変わろうとしている。

進化するITシステムを支え、現場の負担を軽減するITSMS

 従来「コストセンター」と見なされることが多かった情報システム部門。企業を取り巻く環境変化により、生産性向上への貢献など企業の利益拡大に貢献する役割が求められるようになってきた。社内のITシステムがきちんと動くように運用をしていればよい時代ではなくなったのだ。

 そのために期待されているのが、ITシステムそのものを円滑に管理/運用できるようにするITSMだ。ITSMを実現するシステムであるITSMSは、「標準化」や「自動化」、「クラウド化」などのトレンドに即した機能を強化。システム担当部門が戦略部門へと変貌するのを支援している()。

図●最新型ITSMSでシステム部門は企業の利益拡大に貢献できる
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 ITSMSの市場規模はここ数年、順調に伸びている。調査会社のIDC Japanによると、ITSMSのカテゴリの一つ、変更/構成管理ソフトウエア市場は2014年に6.7%拡大し、今後も6~7%の成長を続けるという。問題管理(サービスデスク)ソフトウエア市場も2014年に2.8%伸び、今後も2~4%の成長を予測している。

 このような市場拡大の背景にあるのが、クラウド化や仮想化がもたらした、企業が利用するシステムの変化だ。「所有」から「利用」へとシステムの在り方は変わり、最新型のシステムにより、生産性の向上や業務の効率化、経営判断の迅速化といった、多くのメリットがもたらされている。

 その一方で情報システム部門は、頻繁にバージョンアップを繰り返すクラウドサービスの運用管理や、仮想化で急増したサーバーの管理といった、従来にはない業務を求められるようになった。もちろん、クラウドの普及以前に構築・導入していたオンプレミスのクライアント/サーバー型のITシステムが一掃されたわけでもない。結果として新旧のシステムが混在し、複雑化したITシステムを効率的に運用・管理しなければならないという問題に直面するようになった。

 新技術の導入がもたらしたメリットを企業が享受する裏で、運用する側の労力は増え続けているというわけだ。それを解決する手段の一つとして、ITSMSがクローズアップされている。

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