野村総合研究所(NRI)は2014年9月9日、統合運用管理ソフの新版「Senju Family 2014」を発表、同日提供を開始した。新版では、運用部門を介さずに開発部門自らセルフサービス型でシステムを運用できるように、製品同士の連携を強化した。さらに、NRIの運用ノウハウを使って障害対応をナビゲートする機能を追加した(写真)。

写真●Senju Family 2014の概要(出典:野村総合研究所)
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 Senju Familyは、互いに連携する三つのソフトで構成する統合運用管理ソフト製品である(関連記事:NRI、統合運用管理の新版「Senju Family 2013」を発表)。(1)「Senju Service Manager」(Senju/SM)はITIL準拠のサービスデスク業務ソフト、(2)「Senju Operation Conductor」(Senju/OC)はシステム運用を自動化するソフト、(3)「Senju Enterprise Navigator」(Senju/EN)は複数の運用管理ソフトの情報を収集してこれを処理するソフトである。

システム運用のセルフサービス化を強化

 新版では、三つのソフトがそれぞれ受け持つ(1)「プロセス管理」(Senju/SM)、(2)「作業自動化」(Senju/OC)、(3)「稼働統計分析」(Senju/EN)、---の機能を強化して、運用管理サービスのセルフサービス化を進めた。

 具体的には、(1)入力データのバリデーションチェックなどにより、処理の自動化を可能にした。(2)作業環境の確認機能やテンプレートの拡張によって、これまで人の判断を必要としていた複雑な作業を自動化できるようにした。(3)システム稼働状況の過去から現在までの動向を、運用部門に問い合わせることなくリアルタイムに把握できるようにした。

対応すべきアラートだけを抽出、対応方法も提示する

 新版ではまた、Senju/ENの拡張機能として、NRIの運用ノウハウを実装した障害対応ナビゲーション機能「Emergency Support Provider」(ESP)を追加した。Senju/EN ESPにより、障害対応を自動化/省力化できる。

 Senju/EN ESPは、複数の運用監視ツールが出力したメッセージを収集して集約し、これらを不要なメッセージ、自動対応できるメッセージ、担当者にエスカレーションするメッセージなどに切り分ける。これにより、人による対応が必要なメッセージだけを抽出し、運用業務を省力化する。

 この上で、人による対応が必要なメッセージについては、過去の対応履歴を基に、適切と考えられる対応方法を運用担当者に表示する。従来は紙ベースで管理していた障害対応手順書をシステム化しているため、担当者は画面の指示に従って作業を行うことができる。

 Senju Family 2014の価格(税別)は、以下の通り。(1)サービスデスク業務ソフトのSenju/SMは、パッケージ版が380万円から、SaaS版が月額15万円から。(2)システム運用を自動化するSenju/OCは、パッケージ版が50万円から。(3)複数の運用管理データを収集して統合管理するSenju/ENは、パッケージ版が30万円から。