ノートPCには、充電を80%までに抑えて過充電を防ぎ、バッテリー寿命を延ばすことができるツールが付属することがある(東芝クライアントソリューションのノートPCに付属する「TOSHIBA ecoユーティリティ」)
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 ノートPCやスマートフォンなどのモバイルデバイスは、バッテリーを内蔵しています。最近は、体積当たりの出力電力が大きいリチウムイオン電池、あるいはリチウムポリマー電池がよく使われます。いずれも動作原理は同一です。内部にある電解質にポリマーが使われている場合、「リチウムポリマー電池」と呼びますが、それを含め、リチウムイオン電池と総称する場合もあります。ここでは両者を区別せず「リチウムイオン電池」と呼びます。

 リチウムイオン電池は高性能ですが、劣化すると膨らんでしまいます。これは内部で「ガス(気体)」が発生しているからです。

そもそもなぜ劣化するのか

 リチウムイオン電池は、化学反応を使って充電と放電を実行します。この化学反応は可逆性であるため、充電と放電が可能になっています。ところが、わずかながら非可逆の化学反応も起こり、それによって電池内部の金属が変化します。この現象は電池を使う限り発生し、その結果電気が伝わりにくくなっていきます。こうした反応を一般に「劣化」といいます。

 劣化は、通常の利用でも起こりますが、程度はごくわずかです。リチウムイオン電池は、充電と放電のサイクルを500~1500回程度実行可能です。ばらつきはありますが、上記のサイクルを数百回繰り返すと、バッテリー容量が15~20%減る程度だと覚えておくとよいでしょう。正しく使えば、1年以上は購入時の8割以上の容量を維持できます。

 劣化が特に強く起こるのは、過放電および過充電の状態です。リチウムイオン電池はこうした状態に弱いため、内部に「充電コントローラー」と呼ぶ部品が組み込まれています。これにより過放電や過充電が起こらないようにしていますが、完全に防ぐことはできません。

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