2015年8月下旬、オラクルは「Modern Marketing Tour東京」を東京で開催し、最新のデジタルマーケティング戦略を解説した。日本オラクル 専務執行役員 マーケティングクラウド統括本部長のトニー ネメルカ(ネメルカ・トニー)氏と、オラクル・コーポレーション オラクルマーケティングクラウド プロダクト・マーケティング統括シニアディレクター クリス・リンチ氏に、同社が標榜する「モダンマーケティング」をはじめとする考え方を2BCの尾花淳代表取締役が聞いた。

(記事構成は松本 敏明=ITpro Active)


日本オラクル 専務執行役員 マーケティングクラウド統括本部長のトニー ネメルカ(ネメルカ・トニー)氏
日本オラクル 専務執行役員 マーケティングクラウド統括本部長のトニー ネメルカ(ネメルカ・トニー)氏
(撮影:都築 雅人)
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尾花:(2012年12月に)オラクルがエロクア社を買収した時点で、Eloqua(現、「Oracle B2B Cross-Channel Marketing Platform」、オラクルの統合型マーケティングソリューション「Oracle Marketing Cloud」の一部)はBtoB向けのマーケティングオートメーション(MA)ツールとしては市場ナンバーワンでした。

 それから現在にかけて、グローバルに限らず日本国内でも、MA市場が非常に大きくなっていると思います。こうした市場の変化をどのように考えているでしょう、

ネメルカ:技術そのものが「成熟」したことに加え、マーケターたちがMAツールを理解し使いこなせるようになったという「成熟」もあるでしょう。MAはそれまでも今でも日本にあったはずです。例えばシナジーマーケティングさんやシャノンさんなどが以前からサービスを提供しており、今もビジネスを続けています。

 MAの利用は現在、毎日1~2社が導入しているような状況で加速しています。特にこの1年から1年半は目覚ましい変化が見られています。

 オラクルがエロクアを買収したことで、MAを大きな規模で使おうと考える企業ユーザーが、自信を持って投資できるようになったと考えています。つまり企業ユーザーに旧Eloquaを使っていただくことで、十分な“見返り”を提供できるようになったと考えます。

 旧Eloquaはマーケティングに特化していますが、ほかの技術やプラットフォームとどのような相互関係があるのかを理解していただかないといけないでしょう。SFA、ERP、HCM(人的資本管理)などエンタープライズ系システムとの連携を把握しなくてはなりません。

尾花:ここ数年、オラクルや米IBMといった大手ITサービス会社が(エロクアなど)MAツールを扱う企業を買収するなどしてサービスの提供を始めました。IT業界にいる人間は、それが大きなメッセージであるとして受け止めました。

 大手のユーザー企業には、MAツールを扱う企業に任せてよいのか不安を感じる側面がありました。それが、自信を持って選択・利用を始められるようになってきました。

ネメルカ:日本では中小規模の企業にも、大きなメリットをもたらせるようになってきました。大きなデータセンターを持つ企業が駆使している技術を、クラウドベースで小さな企業も使えるようにしたことは大きなメリットになったと考えます。

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