アドビシステムズは2015年9月に、クロスチャネルキャンペーン管理ソリューション「Adobe Campaign」の本格展開を開始。同社のデジタルマーケティングソリューション「Adobe Marketing Cloud」を構成する八つのソリューションの一つとして、オムニチャネルでのマーケティング自動化を実践する。同社デジタルマーケティング プロダクトマネジメント部門の製品統括責任者 - JAPAC市場である上原正太郎氏に、2BCの尾花淳代表取締役が話を聞いた。

(記事構成は松本 敏明=ITpro Active)


尾花:まず上原さんの現在の役割から教えてください。

アドビシステムズ デジタルマーケティング プロダクトマネジメント部門製品統括責任者 - JAPAC市場の上原正太郎氏
(撮影:都築 雅人)
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上原:日本を含むアジア圏の市場ニーズをくみ上げて、そのフィードバックを米アドビシステムズの本社の開発部門に渡して、現地のニーズに沿った製品開発に取り組むことです。お客様にAdobe Marketing Cloud(AMC)の価値を訴求しながら、既に製品を導入したお客様がAMCを使ってビジネスの成果を上げられるように、アカウントマネジメント部門と連携しながら支援する役割です。

 アドビではPhotoshopをはじめとするクリエーティブ製品で、日本が北米に次いで全世界で2番目の市場規模となっています。北米企業では、アジアパシフィックリージョンの傘下に日本を置くことが多いようですが、アドビは日本に北米にダイレクトでつながるリポートラインがあります。

尾花:アドビについて、日本にいる多くの人に浮かぶのはAdobe Illustratorであり、Adobe Photoshopであり、Adobe Readerだと思います。現在はクリエーティブ領域のAdobe Creative Cloudと、マーケティング系のAMCの二つはどのような位置付けにあるのですか。

上原:正確には、その二つにAcrobatをはじめとするドキュメント系のAdobe Document Cloudを合わせた三つのクラウドで事業を展開しています。

 アドビはそもそもPhotoshopやIllustratorをはじめとするクリエイティブ領域に強く、企業のCMO(最高マーケティング責任者)と強くつながっていました。そうした中でお客様は、ユーザー(消費者)と企業の接点でデジタル化が進んでいることを認識しており、CMOにとってはユーザーがどのようにコンテンツを消費してそれが自分たちのビジネスの成果にどのようにつながっているかを見極めることが課題となってきました。
 
 そこでアドビは2008年にWeb解析のデファクトスタンダードとなっていたSiteCatalyst(現Adobe Analytics)を展開するオムニチュア社を買収しました。Photoshopをはじめとするクリエイティブツールと組み合わせることで、カスタマージャーニーの可視化に努めています。

 アドビでは現在、「四つのM」というメッセージを展開しています。PhotoshopやIllustratorなどを使ってコンテンツを作成する「Make(メイク)」、写真や文字データといった素材(アセット)を権利問題にガバナンスを効かせながら効率的に管理する「Manage(マネージ)」、それらアセットがユーザーに消費されている状況やその効果を計測していく「Measurement(メジャーメント)」、そしてそれら三つをビジネスに直結させて、収益化につなげていく「Monetize(マネタイズ)」です。

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