奈良県橿原市。ここで、防犯・防災から、高齢者や児童の見守りまで幅広い視野で、ICTを駆使した街づくりへの挑戦が始まろうとしている。奈良県立医科大学を中心に、地域住民や街の様々な情報を集約し、安心・安全な街をつくる。街中の自動販売機を活用する点が特徴だ。

 プロジェクトの中心は、すべての科の担当医がそろった特定機能病院を持つ奈良医大である。きっかけは奈良医大のキャンパス移転。現在のキャンパスからそう遠くない場所に、2021年までに新キャンパスを建設する。この移転に合わせて、大学跡地と、今井町を含む周辺地域で、新たな街づくりを推進する。まず2016年に、橿原市の中で「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されている今井町にモデルルームを作り、その周辺地域に拡大する(写真1)。

写真1●奈良県橿原市の今井町
今井町は江戸時代以前の町並みが残る 「重要伝統的建造物群保存地区」。ここから、新たな街づくりが始まる。写真 は橿原市のWebサイト。
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街中の自販機に各種機能を埋め込み

 この街づくりで特徴的なのは、住民にとって安心・安全な街にするために、様々なデータを集めること。そのために、街中にある飲料などの自動販売機を「防犯・防災救援ステーション」に置き換える(図1)。それぞれで得られる情報をすべて奈良医大で管理し、エリアマネジメントに活用する。

図1●奈良県・橿原市で進められている、ICTを活用した街づくり
自動販売機と一体化させた防 犯・防災救援ステーションを、街のあちこちに設置する。
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