前回、アジェンダを準備してドクノカワ商会の鳥蕪戸さんとの会議に臨んだ宇佐木さんと虎岡さん。ですが、鳥蕪戸さんは曲者中の曲者。会議をメタメタにされたあげく、大演説を聞かされるはめになりました。二人は、議事録係として会議に参加した鹿野君と3人で、職場近くの喫茶店に入ることにしました。

宇佐木:ひどい目にあったねぇ。トラちゃん。

SE虎岡:ウサさんが鳥蕪戸さん怒らせるからだよ。

宇佐木:鳥蕪戸さんは、僕が何か言う前から怒っていたよ。電話した時には、普通だったのになあ。

SE虎岡 :今までの積み重ねだよ。俺が参加する前に、相当何かがあったんでしょ。

宇佐木 :そんなことないよ。僕はいつもどおりだと思うけどなあ。ねぇ、鹿野君。

鹿野(PM補佐):そうですねぇ…。

SE虎岡:そのウサさんの「いつもどおり」が相手を怒らせるんだよ。ねえ!鹿野君。

鹿野(PM補佐) : そうですねぇ…。

SE虎岡:スケジュールはいい加減、言うことは適当、営業の時と話は違う、テストはやっているのかどうか不明で、稼働したら仕様と違うって……誰だって怒るよ。

宇佐木 : そこまでひどくないよ…。ねぇ、鹿野君。

鹿野(PM補佐) : そうですねぇ…。

SE虎岡:規模の違いはあるけど、過去にクレームになっている話じゃない。もういい年だし、しっかりしようよ。ところで、先方からの要望がいくつか変わったから、ちょっと打ち合わせしよう。議事録も書かなきゃいけないし。問題ない変更点もあるけど、荒川さんとかデザイナーと打ち合わせが必要なものもあるね。とりあえず、変更点を書き出しながら、話をしよう。

宇佐木 : うん。

SE虎岡 : ウサさんノート出さないの?

宇佐木 : うん。どうせ何も書いてないし。

SE虎岡:何か書いてなかった?自慢のフリクションボールペンで何か書いたり消したりしてたよね?

宇佐木 : 書いてるフリ。出てきた用語を偽のスペルで書いてみたり、「重要」って書いてグルグルっと丸で囲んでみたりしただけ。

SE虎岡 : ノートは必ず取れって言ってるよね!この話し合いもメモってよ!

宇佐木 : 鹿野君がノート取ってるし、ICレコーダーがあるからいいかなと思って。

SE虎岡 : 「いいかなと思って」じゃないよ!他人まかせすぎだよ!

宇佐木 : そうかなあ。別に良いよねぇ、鹿野君。

鹿野(PM補佐) : そうですねぇ…。

図10-1 実は書いてるフリ
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