日経コミュニケーションは2016年7月から8月にかけ、毎年恒例となっている「企業ネット/ICT利活用実態調査」を実施した(調査概要は記事末)。その結果、WANサービスごとの導入率では順位の変動が見られた。

 WANサービスの市場は、2011年に提供が始まったレイヤー2/レイヤー3(L2/L3)混合型サービス以降、大型の新サービスが登場していない。完全な成熟期に入り、WANサービスの見直しによる通信料金の削減はあまり進んでいない。むしろ、拠点の増加や取引先の接続、トラフィックの増加などで通信料金の増加傾向も一部でみられる。WANサービスごとの導入率では順位の変動もあった。

NTT東西が2分野で首位を獲得

 主なWANサービスの導入率を見ると、インターネットVPNが51.0%と最も高い(図1)。以下、L2/L3混合型が42.4%、IP-VPNが39.2%、広域イーサネットが27.0%と続いた。インターネットVPNは通信料金が安く、主要拠点(幹線系)と中小拠点(支線系)の両方の接続に向くため、首位の座を長らく保っている。L2/L3混合型は通信各社が乗り換えを推進していることもあり、2015年調査から12.6ポイント伸びて2位に浮上した。

図1●主なWANサービスの導入率(予定を含む)の推移(複数回答)
レイヤー2/レイヤー3混合型が2位に浮上した。
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 インターネットVPNを除いたカテゴリーについては導入済みまたは導入予定のサービス名も聞いた。まずL2/L3混合型は、NTTコミュニケーションズの「Arcstar Universal One」が首位を維持した(図2)。KDDIの「KDDI Wide Area Virtual Switch」は足踏みとなったものの、ソフトバンクの「SmartVPN」も導入率を伸ばしている。

図2●レイヤー2/レイヤー3混合型のサービスごとの導入率(予定を含む)
NTTコミュニケーションズが2位のKDDIとの差を広げた。2016年は複数回答、2015年は単一回答。
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長らく▲
2012年以前は「主要拠点(幹線系)」と「中小拠点(支線系)」に分けて導入状況を聞いており、主要拠点では2009年以降(8年間)、中小拠点では2005年以降(12年間)、インターネットVPNのトップが続いている。

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