「インダストリアル・インターネット」を掲げ、デジタル・トランスフォーメーションを急速に進めるGE。米シリコンバレーのベンチャー企業にならい、働き方変革も進める。ITを駆使したコミュニケーション改革に加え、部下から上司への報告や人事評価などのマネジメント手法も全面刷新。新・GE流経営を打ち立てる。

 ビッグデータ分析サービス用プラットフォーム「Predix」の提供、工場内のデータを製造オペレーションの最適化に生かす「ブリリアント・ファクトリー」の実現─。

 ガスタービンや航空機エンジンなどを手掛ける米ゼネラル・エレクトリック(GE)のデジタル化は、滞る様子を見せない。2012年、製品の稼働データなどを分析することで運用保守開発につなげる構想「インダストリアル・インターネット」を発表して以降、重厚長大のイメージとは違う動きを見せている。

●GEはガスタービンなどの事業で2012年から「インダストリアル・インターネット」をコンセプトに掲げデジタル化を推進
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 それを駆動するのが、全世界約30万人の社員が対象のワークスタイル変革だ。2013年から、“素早く働く”という意味を持つ「ファストワークス」に取り組んできた。

スピードアップの要請受け変革

 この取り組みのきっかけは、顧客企業のニーズの変化だった。同社が手掛ける製品は構造が複雑なうえに、性能、安全性、品質が高いレベルで求められる。製品の開発に数年かかることもあり、仕事を慎重かつ確実に進める文化が根づいてきた。

 ところが2010年ごろから変化が出てきた。「従来は、お客様の製品に対するニーズは、コストと品質にかかわるものが中心だった。そこにスピードアップの要望が加わっている」と、GEジャパンで、ワークスタイル変革を統括する大塚孝之執行役員マーケティング本部長は話す。

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