今、マーケティング業界はテクノロジーであふれている。

 マーケティングに限ったことではないが、テクノロジーをうまく活用している“デジタルネイティブな”企業は、テクノロジーそれぞれの価値を正しく捉え、自分たちに合ったテクノロジーを取捨選択し、テクノロジースタックを構築している。

 一方で、CRM(顧客関係管理システム)やSFA(営業支援システム)、MA(マーケティングオートメーション)、BI(ビジネスインテリジェンス)、AI(人工知能)など“xxxを導入するだけで収益が上がる”といった誤まった認識も蔓延している。

 本来テクノロジーは、生産性を上げたり、人間では不可能なことを実現したりするために活用できるもののはずだが、結果的にテクノロジーに振り回されている企業も少なくない。

 顧客がオンライン/オフラインを問わず、24時間365日チャネルを行き来している現在に、その一人ひとりと最適なコミュニケーションを取りエンゲージメントを高めていくために、テクノロジーの力は不可欠だ。

 本連載では、最新のマーケティングテクノロジー(MarTech)の手法を正しく捉え、「臨界点」を突破して一段上に進むために、マーケティングに携わる先駆者に踏み込んだインタビューをしていく。議論の中で、「本来あるべきテクノロジーの利活用」に必要なことを紐解いていきたいと考えている。

石野 真吾
マルケト ソリューションコンサルタント
石野 真吾 慶應義塾大学薬学部卒業後、医療系コンサルティング会社へ入社。医療介護機関向け動画コンテンツの新規事業の立ち上げを行い、2013年にSansanへ入社。UserActivationTeamの立ち上げ、業務企画のマネージャーとしてテクノロジーを活用した業務改善や営業企画を行った後、Sansanのマーケティングの仕組み作りを行い、2017年6月より株式会社マルケトにて現職。