基幹系システムが、ついにパブリッククラウドに乗り始めた。高い可用性やセキュリティレベルを重視する“重いシステム”を、クラウド上でどう動かしていくのか。そのポイントを探る。

基幹系もクラウドへ
目次
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「MUFGショック」、基幹系をクラウドで動かすが常識に
基幹系も含めて「全てのシステムをクラウドへ」と考える企業が相次ぎ登場している。こうした動きを受け、クラウドベンダーも基幹系を乗せるためのサービスを拡充中だ。
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クラウドに乗せないほうがいいシステム、その見極め方
基幹系をクラウドに乗せようとする際に、まず考えるべきは既存の基幹系システムがクラウドに「乗る」か「乗らない」かだ。技術的は乗せられても、「乗せないほうがいい」システムもある。
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障害が発生する前提で備える、クラウドのトラブル対処の考え方
基幹系をクラウドに乗せる際に最も重要なのは障害対応だ。クラウドは必ず障害が発生するという前提で、障害からの復旧に注力しよう。
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基幹系のクラウド活用、コストを抑える方法
「クラウドに乗せてもインフラ費用は安くならなかった」。こうした課題を回避するために重要なのは移行時のサイジングだ。
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先進企業は「森を見る」、基幹系クラウドの運用監視
基幹系をクラウドに乗せた後に欠かせないのが運用監視だ。複数のサービスを組み合わせて利用するクラウドで、何を監視すれば効率的なのか。クラウド活用企業に聞く
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急激に進むSAP ERPのクラウド移行、2025年のサポート期限が迫る選択
基幹系システムをクラウドに移行しよう。こう考えた際に、最も移行しやすいのが欧州SAPのERP(統合基幹業務システム)パッケージだ。実績も増えてきて、ITベンダーにノウハウも貯まりつつある。
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AWSを基幹系で利用、知っておきたい流儀
Amazon Web Services(AWS)に基幹システムを移行したいが、パブリッククラウドを本格的に利用したことはないので不安だ――。こんな不安を払しょくするために知っておきたいAWSの考え方を、AWSの専門家が解説する。
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AWSのセキュリティや注意点、「責任共有モデル」を知り使いこなす
Amazon Web Services(AWS)は「責任共有モデル」という考え方にのっとって運用されている。AWSを利用し、システムを運用するうえで最も重要な考え方となる責任共有モデルを専門家が解説する。
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基幹系を動かせるよう機能強化、巨大クラウド事業者の取り組み
基幹系システムをクラウドに移行する際に、「乗せる際のクラウドのスペックが十分ではない」という課題があった。こうした課題を解消するため、パブリッククラウドベンダーは高性能のインスタンスの提供を始めた。
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大手IT3社が注力、新型プライベートクラウドの中身
「パブリッククラウドはどうしても使いたくない」。こう考える企業向けに今、パブリッククラウドと同様の環境をプライベートクラウドで再現する専用機が続々と登場している。