この連載では、普段の仕事で役立つちょっとした法則、公式を紹介します。今回は、「人間関係が楽になる」法則です。

「自己標的バイアス」は「返報性の原理」で乗り切る

 特に理由もないのに、「職場のみんなに嫌われているのではないか」と感じたら、「自己標的バイアス」に陥っているかもしれません。

 自己標的バイアスとは、一種の被害妄想です。実際には、自身が思っているほど、周りの人はほかの人のことを意識したり、注目したりしているわけではありません。この思い込みは、不安と自己意識の高さが原因とされています。

 気にしすぎると、精神疾患になる可能性もあります。多忙で精神的に余裕がない人は、注意しましょう。

 厚生労働省が2015年度に実施した調査では、過労死ライン(月80時間超の残業)の社員がいる企業の割合が、IT企業を含む情報通信業で44%と全産業で最も高く、他の業界よりも精神疾患になる人が多い、としているからです。

 とはいうものの、自分が属する部署のコミュニケーションが希薄だったり、取引先などに苦手な人がいたりして、どうしても気にしてしまう人もいるかと思います。

 ならば、人から何かしてもらったら、お返ししないと申し訳ない気持ちになる人間の心理「返報性の原理」を実践してみるといいでしょう。

図1 返報性の原理
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 たとえば、スーパーに行くと試食販売をしていることがありますが、そこで商品を食べてしまうと「買わないと悪いな」という気持ちになることが多いのではないでしょうか。これも返報性の原理が働くからです。

 仕事でも、たとえばSEやプログラマーの人なら、期限に追われて心身ともに疲労のピークのとき、仕事を手伝ってくれた人には、次は自分がピンチを救ってあげようと思えるのではないでしょうか。

 つまり、返報性の原理を活かして、自分から好意をもってもらえるようにすればいいのです。このような習慣を心がければ、次第に人間関係が楽になってくるのではないでしょうか。

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