IDC Japanは2017年3月31日、2016年第4四半期と2016年通年の世界HCP(プリンター/複合機/コピー機など)市場の出荷実績を発表した。2016年第4四半期の総出荷台数は前年同期比0.6%増の2776万台、2016年通年では前年比4.1%減の9903万台だった。

2016年第4四半期 世界HCP市場 出荷台数上位5ベンダーの市場シェア推移
(出所:IDC Japan)
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 2016年第4四半期における市場の成長は、インクジェット市場(出荷台数は前年同期比0.6%増)とレーザー市場(同1.6%増)の堅調な実績によりもたらされたという。出荷額も伸び、140億ドルを超えたという。

 出荷台数上位3ベンダーそれぞれが前年同期比プラス成長を遂げた。1位のHP Inc.は4.3%増と最大の伸びを示し、2位のCanon Groupが1.4%増、3位のSeiko Epsonが1.1%増で続いた。4位のBrotherと5位のSamsungはマイナス成長となり、Samsungは25.2%減だった。

 2016年第4四半期で注目すべき動向は以下の通り。

 世界8地域市場(米国、カナダ、ラテンアメリカ、西欧、中東欧、中東およびアフリカ、日本を除くアジア太平洋、日本)のうち、6地域市場において出荷台数が前年同期比プラス成長となった。日本を除くアジア太平洋は4.2%増と最も高い成長率で、今期も中国が市場成長の重要な推進役になっている。中国におけるインクジェット市場の成長は、中堅中小企業向けインクタンク式プリンターの急増が続いたことによるもの。一方、中国レーザー市場の成長は主要ベンダーのチャネル拡大がけん引した。

 HP Inc.は、他の上位5ベンダー全てに勝る業績を見せ、1000万台以上を出荷、前年同期比成長率は4.3%だった。同社は、チャネル拡大と、売れ筋のインクジェット/レーザー製品に対する需要が継続したことで、インクジェットとレーザーの両セグメントで前年同期比プラス成長をとげた。

 Seiko Epsonは、日本を除くアジア太平洋においてインクタンク式インクジェット機器Lシリーズの人気が続いている。このセグメントでの優位性を維持するため、Epsonは4つのLシリーズ新製品を投入した。Lシリーズは同社のインクジェット製品出荷台数の80%以上を占めており、特にL360は今期もトップモデルとして約30万台を出荷した。