
順調だと思っていたタスクが突然遅れる、不満分子が現れチームが崩壊する―─。システム開発で直面する問題は多種多様だ。そんな窮地からの脱出を経験したエンジニアが明かす、トラブル脱出法を一挙公開する。
順調だと思っていたタスクが突然遅れる、不満分子が現れチームが崩壊する―─。システム開発で直面する問題は多種多様だ。そんな窮地からの脱出を経験したエンジニアが明かす、トラブル脱出法を一挙公開する。
システムエンジニア3人による覆面座談会
現在のシステム開発の現場は、どのようなトラブルに悩まされているか。過去と比べてトラブルの数や性質は変わっているのか。第一線で活躍する経験豊富なエンジニア3人が、覆面座談会で赤裸々に実態を語った。
プロジェクトが順調に進むかどうかは、利用部門の担当者の能力に依存する面が多々ある。そのため、利用部門の業務やシステム開発への理解が浅い人が担当者になるリスクがある。こうした「利用部門の担当者が頼りにならない」というリスクを3つの危険度レベルに分け、トラブル脱出法を紹介する。
「問題はありません」。前回そう報告していたサブチームのリーダーが定例会議に青い顔をして座っていた。「タスクのほとんどが終わっていません。既に1週間単位の遅れが出ています」。利用部門の部長が長期出張へ立つ前にレビューを実施しなければならないドキュメントには、着手もできていないという。PMのEさんは天…
仕事へのモチベーションが落ちると、チームメンバーが不満分子と化す。モチベーション低下のよくある要因は労働時間の長さだ。システム開発では優秀なメンバーに仕事が偏りがち。特定のメンバーに負荷が集中していないか、プロマネが注視する必要がある。優秀なメンバーは周囲への影響力があるので、不満分子になるとチー…
システム開発における上流工程の大部分は対人コミュニケーション。人と人なので、コミュニケーション上の感情トラブルは常にあり得る。特にベンダーとユーザーの担当者同士が感情面でトラブルになると、プロジェクトが全く前に進まなくなる。プロジェクトチーム崩壊の危機だ。