「処理する案件が膨大な仕事があって、他の仕事に手が回らない」。こんなケースに、AI(人工知能)を適用する取り組みが、リクルートグループで進んでいる。

 アルバイト求人情報を掲載する週刊フリーペーパー『タウンワーク』。これを毎週、全国10万カ所にあるラックへ、切らすことなく配本するにはどうしたらよいか─。

 以前は不可能だった配送計画の立案を2016年に自動化したのがリクルートジョブズ(東京・中央)だ。配送計画がよくないと、配送に手間がかかるだけでなく、週の半ばにラックが空になり、読者にタウンワークが行きわたらない。

分析を担当した木田茂穂グループマネジャー

 機会損失を減らしながら、「効率よく配送できる計画が自動で立案できるようになった。配送コストも削減できた」と、リクルートジョブズの木田茂穂商品本部デジタルマーケティング室マーケティング部データマネジメントグループグループマネジャーは話す。

 タウンワークの最新号は毎週月曜日、全ラックに配送される。その後、読者がラックから取り出していき、冊子は徐々にはけていく。週末までにラックに冊子が残るよう、週の半ばに補充する必要がある。

 配送計画の立案アルゴリズムでは、設置したラック一つずつについて、2段階で計算し、配送計画を立てる。まず過去の実績を基に、1週間のうちに冊子がどのようにはけていくのかを予測。そのうえで週半ばのどの曜日に何冊、冊子を補充すればよいかを見極める。

 しかも、曜日や冊数の組み合わせをいろいろ変えながらベストな組み合わせを決める。これをクラウド上に構築した分析基盤で処理できるようにした。

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