米エヌビディア(NVIDIA)は2019年3月18日(米国時間)、GPUを搭載したボード型コンピューター「Jetson Nano」を発表した。小型ロボット向けの製品で、99ドルという価格ながらディープラーニング(深層学習)の推論などが実行可能な性能を備える。同日に米サンノゼで開幕した「GPU Technology Conference(GTC)」で発表した。

 「Jetson Nanoはあらゆる場所にロボットを普及させる存在になる」。エヌビディアのジェン・スン・ファン(Jen-Hsun Huang)CEO(最高経営責任者)はGTCの基調講演で力説した。同社のJetsonはエッジ用AI(人工知能)コンピューターのブランドで、これまでは自動運転車を対象とした「Jetson AGX Xavier」、工場用ロボットやドローンなどを対象にした「Jetson TX2」などを製品化している。Jetson Nanoは同社にとって最も小さく低価格のコンピューターとなる。

Jetson Nanoを発表するエヌビディアのジェン・スン・ファンCEO
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 Jason Nanoは、「CUDA」コアを128個搭載する「Maxwell」アーキテクチャーのGPUと「ARM Cortex-A57」のCPU、4K対応のビデオエンコーダー/デコーダー、カメラインターフェース、4ギガバイト(GB)のメモリー、16GBのフラッシュストレージなどを搭載。浮動小数点演算の性能は472ギガFLOPSで、ボード1台で画像認識機能などを備えた小型ロボットを実現できるようになるとしている。

 Jetson Nanoの開発者キットは同日から販売開始した。製品版は2019年6月に出荷を開始する予定。価格は開発キットが99ドルで、製品版が129ドル(発注数が1000個以上の場合)となる。