米Maxim Integrated(マキシム・インテグレーテッド)社は、競合他社品に比べて回路全体の外形寸法を30%削減できるUSB Type-C対応充電IC「MAX77860」を発売した(ニュースリリース)。降圧型DC-DCコンバーター回路で構成した充電ICである。スイッチング周波数を最大4MHz(2MHzも選択可能)に高めたことで小型のインダクターとコンデンサーを使えるようになり、充電回路全体の外形寸法の小型化を実現した。さらに、USB Type-Cのコンフィギュレーションチャネル(CC)の検出機能を内蔵したため、ホストコントローラーの外付けが不要になり、ソフトウエア開発の手間を省けるとしている。POS端末やパワーバンク、産業用コンピューター、スキャナー、携帯型医療機器、ポータブルスピーカー、携帯型ゲーム機などに向ける。

競合他社品に比べて回路全体の外形寸法を30%削減できるUSB Type-C対応充電IC
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 降圧型DC-DCコンバーター回路による充電回路のほか、LDOレギュレーターやA-D変換器、USB Type-CのCC検出機能などを1チップに集積した。入力電圧範囲は+4.0〜13.5V。最大充電電流は3.15 A。入力電流制限機能を備えており、制限値は最大4.0Aである。USB-OTGのサポートに必要な、逆方向の昇圧機能も用意した。USB Type-Cに関連する機能については、CC検出機能のほか、VCONN用スイッチや、USBのHVDCP(High Voltage. Dedicated Charging Port)への対応に向けてD+/D−検出機能を搭載した。USBバッテリー充電仕様である「BC1.2」にも準拠する。

 外部インターフェースとして、バージョン3.0に準拠したI2Cバスを備える。パッケージは、実装面積が3.9mm×4.0mmの81端子WLP。動作接合部温度範囲は−40〜+85℃。1000個以上購入時の米国での参考単価は3.03米ドルである。評価キット「MAX77860EVKIT#」も用意している。米国での参考単価は70米ドルである。