東芝デバイス&ストレージは、「Arm Cortex-M4」をベースにしたマイコンの新製品「M4Gグループ(1)」の量産を開始した(ニュースリリース1)。Cortex-M4の動作周波数は160MHzである。

東芝デバイス&ストレージのCortex-Mマイコンは、第1世代の「TXファミリー」(左側)と第2世代の「TXZファミリー」(右側)がある。今回の新製品は、TXZファミリーのTXZ4シリーズの第2弾に当たる「M4Gグループ(1)」(矢印の先)。同社のスライド
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 新製品は、Cortex-Mマイコンの第2世代品「TXZファミリー」のうち、Cortex-M4をベースにした「TXZ4シリーズ」に属する。TXZ4シリーズの第1弾製品は、2016年9月に発表された「M4Kグループ(1)」である(ニュースリリース2)。M4Kグループ(1)は32/64ピンという端子数の少ないパッケージに封止したマイコンで、家電機器などのモーター制御に特化していた。Cortex-M4の動作周波数は80MHzである。

100~177ピンの複数のパッケージを用意。東芝デバイス&ストレージの写真
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 今回発表されたM4Gグループ(1)は、「TXZ4シリーズ」の第2弾製品に当たる。100~177ピンと、第1弾製品のM4Kグループ(1)より多端子のパッケージに封止しており、タイマーや通信チャネルが豊富なことが特徴。さらにCortex-M4の動作周波数は160MHzと高く、高速データ処理が可能としている。なお、Cortex-Mマイコンの第1世代品でCortex-M4を集積した「TX04シリーズ」では、Cortex-M4の動作周波数は最大120MHzだった。すなわち、東芝デバイス&ストレージのCortex-M4マイコンでは、今回の新製品が最も動作周波数が高い。新製品の応用先として、OA機器、MFP、AV機器、産業機器などを挙げる。

MFPに適用した応用回路。図中の「M4G8」と「M4G9」が今回の新製品である。東芝デバイス&ストレージの図
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 現在、M4Gグループ(1)は合計22製品からなる。22製品のプログラム用フラッシュメモリー容量は512K~1536Kバイト。データ用フラッシュメモリー容量は32Kバイト。SRAM容量は130K~194Kバイトである。周辺回路として、最小変換時間が1μsで入力チャネル数が16~24の12ビットA-D変換器、2チャネル入力の8ビットD-A変換器、32ビットタイマーが14チャネル、16ビットタイマーが28チャネル、3相相補PWM出力のA-PMD(アドバンスト・プログラマブル・モーター制御回路)、インターバルセンサー検知回路(1~3ユニット)、UART(4~8本)、TSPI(5~9本)、I2C(3~5本)、SMIF(1本)、CEC×1(本)などを集積している。

 TXZ4シリーズ M4Gグループ(1)の価格の例は、「TMPM4G9F15FG」(フラッシュメモリー容量:1536Kバイト、SRAM容量:194Kバイト、176ピンLQFP封止)が、50個以上購入の場合、1個当たり1100円(記事執筆時点のチップワンストップのネット通販価格)である。