トッパン・フォームズは、短距離通信(HF帯・NFC)と長距離通信(UHF帯)の機能を1枚に実装したICタグ「2周波数帯対応ICタグ」を開発した(図1、ニュースリリース)。1枚のタグで短距離と長距離の両方の通信に対応できるため、製品のライフサイクルにおいて一貫したトレーサビリティー管理ができる。

図1:「2周波数帯対応ICタグ」のアンテナパターン。(出所:トッパン・フォームズ)
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 開発品は1つのICチップにUF帯とUHF帯のアンテナ回路を接続しており、それぞれの周波数に対応したリーダー/ライターでデータを読み書きできる。ICタグの標準寸法は幅27×長さ40mmで、アンテナは幅23×長さ36mm。さまざまな製品に取り付けられるように小型化した。

 一般に製品のライフライクルを管理するには、HF帯とUHF帯を使い分ける(図2)。具体的には、製造現場の工程管理や真贋判定のように個体を管理するときは1対1で確実に通信するHF帯対応のICタグを、棚卸しや在庫管理などでは複数の物を一括して読み取れるUHF帯対応のICタグを利用する。開発品を使えば、ICタグを付け替えることなく工程間をまたいだ運用が可能になる。

図2:ICタグの使用例。(出所:トッパン・フォームズ)
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 動作周波数は、HF帯が13.56MHzでUHF帯が860M〜960MHz。通信距離はそれぞれ、40mm(出力200mW)と250cm(出力1W)とする(図3)。NFC対応のスマートフォンやタブレット端末を使ってアプリケーションを開発できる。

図3:UHF帯周波数特性。(出所:トッパン・フォームズ)
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 同社は開発品を「第8回 IoT/M2M展 春」(2019年4月10〜12日、東京ビッグサイト)に出展する。