ヤマハ発動機は4輪の燃料電池車(FCV)「YG-M FC」の試作モデルを開発し、2019年4月18日から石川県輪島市で公道試験を始める(図1)。1周約3kmの市街地コースを低速で何度も走り、走行性能や使い勝手を検証していく。

図1 ヤマハ発動機が開発した4輪の燃料電池車(FCV)「YG-M FC」、1充填で150~200kmを航続可能とする(出所:ヤマハ発動機)
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 同車格の電気自動車(EV)仕様に比べて、航続距離は4~5倍の150~200kmを見込む。再出発までの停止時間を減らし、車両の稼働率を向上する。1台で長距離を走行可能にすれば、同距離を2台のEV仕様で運用していた場合と比べ、導入コストを抑えられそうだ。

 多様なモビリティーをサービスでつなぐ「MaaS(Mobility as a Service)」に組み込むことを想定する。「量産を視野に開発を進めている」(ヤマハ発)という。

 燃料電池(FC)システムは、ヤマハ発が外部企業と手を組んで共同で開発した。後席下に、丸型の水素タンク、FCスタック、駆動用の電池パック、モーターを組み込み、後輪駆動で走行する。ベースとしたのは、ヤマハ発が「ランドカー」として販売している小型車両だ。空港や工場、動物園の敷地内における短距離の運用を想定する。

 車両区分は軽自動車で、乗車定員は運転者を含めて4人である。前席に2人、後席に2人座れる。車両寸法は、全長3370×全幅1340×全高1710mmで、車両質量は640kgである(図2)。

図2 車両区分は軽自動車となる。寸法は全長3370×全幅1340×全高1710mmで、車両質量は640kgである(出所:ヤマハ発動機)
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