東京海上日動火災保険(本社東京)は2019年7月、企業向け保険「超ビジネス保険」の特約として、製造業を中心とする中小企業に向けた「不良品・納期遅延による他人の経済損害事故補償特約」を発売する(ニュースリリース)。従来の生産物賠償保険(PL保険)などでは補償の対象とならない、納品した製品の仕様不適合や納期遅延による損害賠償リスクをカバーする。

 新たな特約が補償するのは、製品に欠陥や仕様不適合が生じたり、火災や不測かつ突発的な原因で製造設備が故障して納期に遅れたりした場合に、取引先やユーザーから受ける賠償リスクだ。例えば、「納入した部品が仕様を満たしておらず、再納品までの間に納品先の製造が休止した際の逸失利益について納品先から賠償請求を受けた」といった事故を想定している。

 その他、「自社工場で設備が損傷して生産ラインが数日にわたって停止し、納期に遅れたため、納品先から賠償請求を受けた」「食品の原材料表示ラベルに印刷ミスが発覚し、再印刷に日数を要したため、出荷が遅れたとして食品メーカーから賠償請求を受けた」といったケースも補償の対象となる。

 東京海上日動リスクコンサルティング(同)が実施したアンケートによると、製造業の約6割が重視しているリスクとして「製品・サービスの欠陥」を挙げている。特に小・中規模のメーカーにとっては、上記のような理由で納入先から損害賠償を請求されると、事業の継続が難しくなる恐れもあることから、東京海上日動火災保険はこうしたリスクに対応する特約を開発したという。