車載機器に向けた6軸慣性計測ユニット
車載機器に向けた6軸慣性計測ユニット
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 伊仏合弁STMicroelectronics社は、車載機器に向けた6軸の慣性計測ユニット(IMU)「ASM330LHH」を発売した(ニュースリリース)。同社独自のMEMS技術で製造した3軸加速度センサーと3軸角速度センサー(ジャイロスコープ)を集積したチップを内蔵する。パッケージは、外形寸法が2.5nmm×3.0mm×0.83mmと小さい14端子LGA。動作温度範囲は−40〜+105℃で、車載機器向け半導体ICの品質規格「AEC-Q100」に準拠する。主な用途は、自動車のナビゲーション機能やテレマティックス機能である。高層ビル街やトンネルなど、GNSS(GPS)衛星の電波を捕捉できない場所でも、センサーの出力を使って計算することで、高い精度で測位できるデッドレコニング(自律航法)を実現できる。このほかの用途としては、V2X通信対応機器や、電子料金収受システム、車両盗難防止システム、衝突検出システムなどを挙げている。

 MEMS技術で製造したセンサー素子のほか、フロントエンド回路やA-D変換器、FIFOメモリー、I2C/SPIインターフェース回路、割り込みマネージメント回路、温度センサーなどを搭載した。製造技術は、同社独自の130nm CMOS技術「HCMOS9A」である。加速度センサーのフルスケール範囲は±2gと±4g、±8g、±16g(gは重力加速度)の中から、角速度センサーのフルスケール範囲は±125dps(度/秒)、±250dps、±500dps、±1000dps、±2000dps、±4000dpsの中から選択できる。周囲温度変化に対する安定性を高める補償回路を内蔵した。6軸センサー出力の同期出力機能を備えているため、デッドレコニングの計算精度を高められるとしている。FIFOメモリーの容量は3Kバイト。

 サンプル出荷は2018年第3四半期に始める予定。量産出荷は2018年第4四半期に開始する計画だ。1000個購入時の米国での参考単価は5.00米ドルからである。