アクティブノイズ制御に向けたマイクロホン用6チャネルA-D変換器IC
アクティブノイズ制御に向けたマイクロホン用6チャネルA-D変換器IC
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 旭化成エレクトロニクスは、自動車に搭載するアクティブノイズ制御(ANC:Active Noise Control)機能に向けたマイクロホン用6チャネルA-D変換器IC「AK5736」を発売した(ニュースリリース)。6つの外付けマイクロホンで取得したアナログ音声信号を入力できる。特徴は、レイテンシー(デジタルフィルターの群遅延)が4.3/fsと短いことだ。このためリアルタイム処理が可能という。さらに、マイクロホンに対して1チャネル当たり15mAの電流を供給できるため、マイクロホン用電源を用意する必要はない。車載用アクティブノイズ制御機能のほか、マイクモジュール、車載アンプユニット、カーオーディオなどに向ける。

 A-D変換器のΔΣ変調方式を採用する。サンプリング周波数は8k〜192kHzである。アナログ音声信号入力は、差動方式とシングルエンド方式の両方に対応する。入力電圧振幅は2.0Vrms。入力部に用意したPGA(Pre-Gain Amp)の利得は0dB、もしくは+6〜20dBの範囲において1dB刻みで設定できる。A-D変換器のダイナミックレンジとSN比はどちらも100dB(標準値)。S/(N+D)は92dB(標準値)。デジタルボリューム機能を搭載しており、その利得はミュート、もしくは−115〜+52dBの範囲において1dBステップで設定できる。デジタルオーディオ出力信号は、24ビットのI2Sや、24ビットの左詰め、16チャネルのカスケード接続が可能な24ビットのTDMインターフェースに対応する。このため後段のDSPに簡単に接続できるとする。マイクロホン用バイアス電源の出力電圧は+5〜9Vの範囲において、0.5Vステップで設定できる。

 エラー診断用の逐次比較(SAR)型12ビットA-D変換器を集積。さらにマイクロホンの接続状態を診断する「Diagnostics機能」を搭載した。パッケージは、実装面積が7mm×7mmの48端子QFN。動作温度範囲は−40〜+105℃。価格は明らかにしていない。