外付けマイコンのサポートが不要のUSB PDコントローラーIC
外付けマイコンのサポートが不要のUSB PDコントローラーIC
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 伊仏合弁STMicroelectronics社は、スタンドアローン動作が可能なUSB PD(Power Delivery)コントローラーIC「STUSB4500」を発売した(ニュースリリース)。「USB Type-C rev 1.2」規格と「USB PD rev 2.0」規格に準拠する。バッテリーなどの電源から電力を引き抜く(シンクする)用途に向ける。電力供給を受けるソース側との交渉は、外付けマイコンを介すことなく発売したICのみで実行できる。同社はこの機能を「Auto-run Mode」と呼ぶ。PDO(Power Data Object)プロファイルは最大3個設定することが可能だ。設定データは、集積した不揮発性メモリーに格納する。15〜100Wの電力を必要とする電子機器に向ける。具体的には、電子玩具や電動工具、掃除機、オフィス機器、照明器具、スパートスピーカー、医療機器などを挙げている。

 ポートCコントローラーのほか、CCラインアクセス回路、VBUSスイッチ用ゲートドライバー、VBUS電圧モニタリング回路などを1チップに集積した。内部もしくは外部のVBUS放電経路を用意した。CC端子のVBUSに対する短絡耐圧は+22V(最大値)を確保した。VBUSの耐圧は+28Vである。バッテリーからの電力供給が途切れたとき、外部の電源に自動的に切り替える「デッド・バッテリー・モード」を用意した。

 静電気放電(ESD)耐圧は、人体帯電モデル(HBM)で±3kV、デバイス帯電モデル(CDM)で±1.5kVを確保した。電源電圧は、VSYSが+3.0〜5.5V、VDDが+4.1〜22V。パッケージは実装面積が4mm×4mmの24端子QFN。動作温度範囲は−40〜+105℃。1000個購入時の米国での参考単価は0.75米ドルからである。このほか、さらに小型のCSP封止品のサンプル出荷を2018年7月半ばに始める予定だ。