オムロンは、nm単位の位置決め制御を実現するプログラマブル多軸モーションコントローラー「CK3M」シリーズを発売した(ニュースリリース)。オムロンのグループ会社である米デルタタウデータシステムズ(Delta Tau Data Systems、関連記事)製プログラマブル多軸モーションコントローラー「PMAC」のモーション制御能力と、オムロンの放熱・耐ノイズ性を高める技術などを融合させ、小型化している。

図:「CK3M」シリーズ
図:「CK3M」シリーズ
電源ユニット「CK3W-PD048」とCPUユニット「CK3M-CPU1□1」(左)、軸インターフェースユニット「CK3W-AX1414□/1515□」(中・右)。
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 新シリーズはスケールメーカー各社の通信規格やEtherCAT通信に対応するため、多様なモーターや高精度なスケールなど周辺機器と接続できる。サーボサイクル50μ秒/5軸のモーション制御性能を持つので、高速なフィードバック制御により、精密加工において高精度な軌跡制御が可能とする。

 モーション制御のプログラミングが容易なPMAC専用言語に加えてC言語にも対応し、装置メーカーは独自の制御アルゴリズムを作り込める。サーボドライバーのフルクローズドループ(制御対象部の位置をフィードバックして行う高精度な位置制御)の組み込みが可能。装置のメカ構造に最適化された制振制御など、ユーザーが任意の装置制御を実現できる。

 オムロンによると、半導体デバイスの微細化や3次元化が進み、自動車でも内外装部品の形状が複雑化したり素材が多様化したりしている。それに伴い部品の製造装置には、高分解能のスケールやモーターなどの周辺機器を最適に同期させた高精度な位置決めと軌跡制御が求められているという。しかし、従来の汎用コントローラーは接続できる周辺機器が限られるため、各機器に対応した複数のコントローラーを用意する必要があり、完全な同期制御は難しかった。装置メーカーが装置専用のコントローラーボードを開発し、独自の制御アルゴリズムを組み込んで制御するケースもあるが、搭載部品の生産中止に伴い設計変更が生じるなど、負担が大きかったという。それに対して新シリーズは、1台のコントローラーがさまざまな機器に対応し、高精度な同時制御を実現する。

 同社は新シリーズを、2018年4月1日から一部の顧客に販売していた。今回、機能を拡充した上で一般販売を開始した。