1.25mm×0.79mm×0,.55mmと小さい降圧型DC-DCコンバーターIC
1.25mm×0.79mm×0,.55mmと小さい降圧型DC-DCコンバーターIC
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 エイブリックは、外形寸法が1.25mm×0.79mm×0.55mmと小さいWLP-6Lパッケージに封止した降圧型DC-DCコンバーターIC「S-85M0Aシリーズ」を発売した(ニュースリリース)。同社によると「業界最小サイズ」という。外付け部品としては、2個のコンデンサーと1個のコイルが必要だが、これを含めても基板上の実装面積は2.4mm×1.6mmに抑えられる。従来は2.7mm×2.0mmだったため、実装面積を52%削減できる計算になる。「コイル一体型の降圧型DC-DCコンバーターモジュールよりも小型化が可能」(同社)。さらに、静止時の消費電流は260nAと少なく、出力電流が100μAの軽負荷時でも90.5%と高い変換効率が得られる。このため、待機時における電池の消費量を抑えられる。ウエアラブル機器やIoT対応機器、Bluetooth搭載機器、ヘルスケア機器、スマートメーター、低消費電力の無線センサーネットワーク機器、携帯型ゲーム機、携帯型GPS端末などに向ける。

 フィードバックループの制御方式はCOT(Constant On Time)方式である。これに同社独自の低消費電力制御技術を組み合わせたとする。同期整流方式を採用した。PFM制御で動作する。ハイサイドのパワーMOSFETのオン抵抗は360mΩ(標準値)、ローサイドは250mΩ(標準値)である。入力電圧範囲は+2.2〜5.6V。出力電圧は、+0.7〜2.5Vの範囲では0.05Vステップ、+2.6〜3.9Vの範囲では0.1Vステップで選択できる。最大出力電流は50mA。出力電圧の誤差は、+1.0V以上+3.9V以下の範囲で±1.5%、+0.7 V以上+1.0V未満の範囲で±105mVである。放射電磁雑音(EMI)を最小限に抑えられるという。

 ソフトスタート機能や、低電圧誤動作防止(UVLO)機能、サーマルシャットダウン機能、過電流保護機能、自動復帰型短絡保護機能、放電シャント機能(S-85M0AシリーズCタイプのみ)などを搭載した。入力と出力のコンデンサーには積層セラミックコンデンサーが使える。動作温度範囲は−40〜+85℃。価格は明らかにしていない。

 このほか、最大出力電流が200mAの降圧型DC-DCコンバーターIC「S-85M1Aシリーズ」も併せて発売した。パッケージは、外形寸法が1.25mm×0.79mm×0.55mmと小さいWLP-6L。外付け部品を含めた基板上の実装面積が3.3mm×2.0mmに抑えられる。価格は明らかにしていない。