産業/医療機器に向けた7〜45V対応のモータードライバーIC
産業/医療機器に向けた7〜45V対応のモータードライバーIC
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 伊仏合弁STMicroelectronics社は、産業機器や医療機器などに向けたモータードライバーICを2製品発売した(ニュースリリース)。1つは、3相ブラシレスDC(直流)モーターの駆動に向けた「STSPIN830」。もう1つは、2つのブラシ付きDCモーターの駆動に向けた「STSPIN840」である。どちらも動作電圧範囲は+7〜45Vで、最大出力電流は1.5ARMS。ハイサイドスイッチとローサイドスイッチのオン抵抗の和は2製品いずれも1Ω(標準値)と低い。小〜中出力のモーター駆動機器に向ける。具体的な用途としては、産業用ロボットや、医療/ヘルスケア機器、FA機器、家電機器、現金自動預け払い機(ATM)、舞台照明機器、サーマルプリンター、ミシン、自動販売機、小型ポンプ、冷却ファンなどを挙げている。

 STSPIN830は、3個のハーフブリッジ構成パワー段を集積した。FOC(Field Oriented Control)に対応する。3つのシャント抵抗を使うトポロジーが使える。MODE端子を用意しており、極めてフレキシブルな駆動が可能という。具体的には、6個のスイッチに対して独立に制御信号を入力できるほか、3つのPWM信号を入力することも可能だ。過電流保護機能や短絡保護機能、低電圧ロックアウト機能、サーマルシャットダウン機能、インターロック機能などを備える。消費電流は45μAと少ない。パッケージは、外形寸法が4mm×4mm×1.05mmの24端子QFN。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃である。

 STSPIN840は、2つのブラシ付きDCモーターに対してそれぞれ2個のハーフブリッジ構成パワー段を集積した。つまりハーフブリッジ構成パワー段を4個集積したことになる。2個の独立したPWM制御回路を集積した。さらにパラレルモードを用意しており、これを使えば1個のフルブリッジ構成パワー段で1つのブラシ付きDCモーターを駆動できるようになる。オン抵抗(ハイサイドとローサイドの和)は500mΩ(標準値)となり、最大出力電流は3ARMSに引き上げられる。より大電力のブラシ付きDCモーターの駆動が可能になる。過電流保護機能や短絡保護機能、低電圧ロックアウト機能、サーマルシャットダウン機能などを備える。消費電流は45μAと少ない。パッケージは、外形寸法が4mm×4mm×1.05mmの24端子QFN。動作接合部温度範囲は−40〜+150℃である。
 
 2製品どちらも、すでに量産を始めている。1000個購入時の米国での参考単価はどちらも1.25米ドルからである。