600V耐圧の起動回路を集積したLLC電流共振電源用制御IC
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 新電元工業は、+600V耐圧の起動回路を集積したLLC電流共振電源用制御IC「MCZ5211ST」を発売した(ニュースリリース)。低耐圧の制御回路とともに、高耐圧の起動回路を1チップに集積したため、起動回路の外付けが不要になった。さらに同社独自の電源制御方式「非対称制御」を採用することで、軽負荷時(数W出力時)や待機時の変換効率の改善が可能になったという(アクティブスタンバイ機能)。このため従来必要だった補助電源の削減が可能になった。高効率化や低雑音化が求められる、出力電力が100〜500Wクラスの電源回路に向ける。具体的な用途としては、レーザー・ビーム・プリンター(LBP)などのオフィス機器用電源や、オーディオ機器用電源、薄型テレビ用電源、LED照明用電源、産業機器用電源などを挙げている。

 LLC電流共振電源用制御回路と起動回路のほか、外付けスイッチング素子のハイサイドドライバー回路やローサイドドライバー回路を集積した。入力電圧範囲は+50〜480V。スイッチング周波数は最大で500kHzに設定できる。このため、電源回路を小型化できるとしている。ハイサイドドライバー回路の駆動能力は、ソース(吐き出し)時に240mA(標準値)、シンク(吸い込み)時に400mA(標準値)。デッドタイムは最小値が250nsで、最大値が550ns。過電流保護に向けた入力電圧依存補正機能を内蔵した。待機時の消費電力を抑えるバースト機能を備える。パッケージは18端子SOP。動作接合部温度範囲は−20〜+120℃。価格は明らかにしていない。