ユビセンス・ジャパン(本社東京)は、超広帯域(UWB)無線を利用したリアルタイム位置測位システム(Real Time Location System:RTLS)の検証が可能なキット「クイック・スターターキット」を2018年12月21日までの期間限定で販売する。RTLSを導入しようとする製造現場、あるいは既に導入して必要なデータを得られなかった製造現場において、小規模な検証を実施できる。

 RTLSは、人や製品、部品、工具、設備といった測位対象物に取り付けたタグの位置(XYZ)をリアルタイムに検知するもの。屋内に5~40m間隔で設置した2台以上のセンサーが、タグが発信するUWB信号の入射角度と到達時間差を測定し、タグの位置を特定する(図)。システム構成や環境によって異なるが、約15cm以内の誤差で位置を把握できるとする。対象物の位置を動きを広範囲かつ高精度に検知できるため、生産管理や安全管理、物流管理などで使える。同社は、UWBに対応したタグとセンサーを「Ubisenseシリーズ9000プラットフォーム」として提供している。

図:UWB無線を利用したRTLSの概要
図:UWB無線を利用したRTLSの概要
(出所:ユビセンス・ジャパン)
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 クイック・スターターキットは、同シリーズのセンサーやタグ、研修、サポートサービスから成る。具体的には、アレイアンテナと超UWBのRF受信機で構成されるUWB受信装置 「Ubisenseシリーズ9000 IPセンサー」4個、約4×4×1.7cmと小型で人や物への取り付けに向く「同9000コンパクト・タグ」10個、同社内での研修、サポートサービス2回である。コンパクトタグは、物や車両への取り付けに向く「同9000インダストリアル・タグ」5個への変更が可能だ。価格は200万円。

 製造現場の効率化を目的として、人や物、設備の動きの情報をリアルタイムに入手して現状を把握し、作業の無駄を排除しようという動きが拡大している。IoT(Internet of Things)技術を使えばこれらの位置情報をリアルタイムに入手できるが、機器や方法の選び方を誤ると、計画が大幅に遅れコストもかさむ。失敗しないためには、位置測位に問題はないか、反射波の影響はないか、リアルタイムに情報をうまく取得できるか、さらにはセキュリティ面も含めてインターネットなどの接続に問題がないかなどを確認する必要がある。同キットを利用することで、それらを製造現場で検証できるという。