米Qualcomm(クアルコム)は2018年10月22日、5G NR対応ミリ波アンテナモジュール「QTM052」の製品ラインアップに最新モデルを追加したと発表した(Qualcommのニュースリリース1)。この7月に発表した初代のQTM052(関連記事1)に比べ、サイズを25%縮小した。スマートフォンに最大4個搭載可能な大きさになっている。

出所:Qualcomm
[画像のクリックで拡大表示]

 QTM052は、高度なビームフォーミング、ビームステアリング、ビームトラッキング機能を用意し、ミリ波の通信範囲拡張と信頼性向上をサポートする。5G無線トランシーバー、電源管理IC、RFフロントエンド、フェーズドアンテナアレイを搭載し、26.5G~29.5GHz、27.5G~28.35GHz、37G~40GHzの最大800MHz幅に対応。「Qualcomm Snapdragon X50 5G モデム」(関連記事2)と組み合わせることで、スマートフォンやその他モバイル端末のミリ波を使った5G NRに対応可能となる。既に2019年前半の市場投入に向け、5G対応機器開発中のベンダー各社にサンプル提供されている。

  Qualcommは同日、スウェーデンEricsson(エリクソン)とのサブ6GHz(6GHz未満の周波数帯)を使った3GPPリリース15準拠5G NR対応スマートフォン試作機の通信実験完了についても報告している(Qualcommのニュースリリース2

 ストックホルムのEricsson研究所で、Ericssonの商用5G NR無線装置「AIR 6488」とベースバンド装置、QualcommのSnapdragon X50 5G モデムとRF IC搭載端末を使って実施。2018年9月には、28GHz帯と、ミリ波の39GHz帯を使って同様の実験が行われており(関連記事3)、ミリ波とサブ6GHzでの通話実験に成功したことで、5G NR対応機器の商用化に向けさらなる弾みがつくとしている。