身体の中を伝わる振動で音を聞く「骨伝導」を使ったデバイス開発などを手掛けるベンチャー企業のBoCoは2018年11月16日、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループの旗艦店「SHIBUYA TSUTAYA」で、12月に販売予定の骨伝導イヤホンの新モデル「earsopen WR-5 HK-1002」を展示した。一般的なイヤホンと違って耳の穴を塞がないのが特徴だ。11月25日まで店内に特設コーナーを設け、客はプロトタイプの商品を実際に試せる。

earsopen WR-5 HK-1002のプロトタイプ。SHIBUYA TSUTAYAの特設コーナーで試せる
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 新モデルは音の振動を伝える部品が耳の後ろ側に接するように、フックを耳にかけて装着する。「耳の穴を塞がないため、周囲の音が聞こえずに危険を察知できない状況を招きにくい。若年性難聴などの原因にもなる鼓膜への負担も軽減できる」。BoCoの磯部純一COO(最高執行責任者)は骨伝導イヤホンの利点をこう説明する。

装着して音楽を流すと店内のBGMを聞いているような感覚に近い。周囲への音漏れはそばに行っても気にならない程度だ
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 BoCoは資金調達にCCCグループのクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING by T-SITE」を使った。2018年10月5日から12月5日まで支援を受け付けているが、調達額は11月16日時点で目標額の12倍となる約1200万円に達した。同サイトを運営するワンモアの沼田健彦CEO(最高経営責任者)は「資金が集まる速度も支援人数もこれまでのトップクラス」と話す。

 earsopen WR-5 HK-1002の予定販売価格(税抜き)は1万2880円。12月に先行予約者から順次配送を始め、12月中旬ころに家電量販店でも販売したい考えだ。1年後までにアジアで10万台の販売を目指す。