イリス(本社東京)は、高分解能レーザーの搭載によって誤検知を減らしたセーフティースキャナー「RSL 400」シリーズを発売する(図1)。開発・製造はドイツのロイツェエレクトロニック(Leuze electronic)。ロボットや工作機械、無人搬送車(AGV)の周辺で人の侵入を検知し、機械を停止させるのに使う。

図1:「RSL 400」シリーズ
(出所:イリス)
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 角度分解能は0.1°。これにより、埃や塵といった安全保護には無関係な小さな物質と検知すべき対象の区別を可能にしている。従来のセーフティースキャナーは、空気中の塵埃やパーティクル、虫などを検知して機械を停止させてしまい、生産性を低下させる恐れがあったという。

 スキャニングできる距離は最長8.25mで、角度は270°である(図2)。上位モデルは出力信号開閉装置(Output Signal Switching Device:OSSD)を2台備えており、1台のセンサーを独立した2台のセンサーとして用いることが可能。従来は複数のスキャナーを使わなければならなかった広い範囲に1台で対応できる。

図2:スキャニング範囲
(出所:イリス)
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 AGVやRGV(有軌道式無人搬送車)などの移動体に対して、最大100通りの保護範囲の設定が可能。測定した距離データはAGVのナビゲーションにも生かせる。インターフェースとしてはUSBやBluetoohに加えて、PROFIsafeやPROFINETを介した産業用Ethernetにも対応する。

 その他、本体上部には数m先からも文字を読み取れるディスプレーを搭載しており、保護範囲内への侵入検知を知らせる他、内蔵した水平器で計測した傾きを表示できる。さらに、ケーブル類を収めたコネクションユニットをスキャナー部から独立させて、それぞれの着脱を容易にした。コネクションユニットはねじを90°回すだけで取り外し可能で、スキャナー部の着脱にかかる時間は約30秒とする。16機種をそろえており、価格は要相談。