低消費電力の慣性計測ユニット
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 伊仏合弁STMicroelectronics社は、消費電力を低減した慣性計測ユニット(IMU:Inertial Measurement Unit)「ISM330DLC」を発売した(ニュースリリース)。3軸加速度センサーと3軸角速度センサー(ジャイロスコープ)を1つのモジュールに収めたものだ。どちらのセンサーもMEMS技術で製造した。消費電流は、ハイパフォーマンスモード時に0.75mA、ノーマル・コンビネーション・モード時に0.5mAと少ない。さらに4Kバイトと大きいFIFOメモリーを搭載したことで、ホストマイコンとのやり取りの回数を減らせるため、システム効率を高められるという。10年間にわたる供給を保証する。バッテリー駆動の産業機器に向ける。具体的な用途としては、産業用IoT端末、ロボット、ドローン、プラットフォームスタビライザー、ナビゲーションシステム、振動モニタリング機器などを挙げている。

 3軸加速度センサーのフルスケールは、±2g、±4g、±8g、±16g(gは重力加速度)。3軸角速度センサーのフルスケールは、±125dps、±250dps、±500dps、±1000dps、±2000dps(degree per second)。3軸加速度センサーの感度は、フルスケールが±2gのときに0.061mg/LSB(標準値)、±4gのときに0.122mg/LSB(標準値)、±8gのときに0.244mg/LSB(標準値)、±16gのときに0.488mg/LSB(標準値)。3軸角速度センサーの感度は、フルスケールが±125dpsのときに4.375mdps/LSB(標準値)、±250dpsのときに8.75mdps/LSB(標準値)、±500dpsのときに17.50mdps/LSB(標準値)、±1000dpsのときに35mdps/LSB(標準値)、±2000dpsのときに70mdps/LSB(標準値)である加速度センサーの周波数帯域は最大で3kHzと広いため、振動モニタリングに向くという。

 割り込み機能や、傾き検出機能、自由落下検出機能、ウェークアップ機能、6次元/4次元オリエンテーション機能などを備える。発売したIMUは、センサーハブとして利用することも可能だ。SPI/I2C準拠のシリアルインターフェースを搭載しており、これを介して様々なセンサーを外付けできる。電源電圧は+1.71〜3.6V。パッケージは、外形寸法が2.5mm×3mm×0.83mmの14端子LGA。動作温度範囲は−40〜+85℃。1000個購入時の米国での参考単価は2.90米ドルである。