環境発電とBLEモジュールを組み合わせたIoT端末向け参照設計
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 米ON Semiconductor社は、環境発電(エナジーハーベスティング)技術とBluetooth Low Energy(BLE)モジュールを組み合わせたIoT端末向け参照設計(リファレンスデザイン)を開発した(ニュースリリース)。環境発電技術には、独ZF Friedrichshafen社が開発した方式を採用した。これはスイッチボタンを押したときの運動エネルギーを電磁エネルギーに変換するもの。スイッチボタンが1回押されるたびに、約300μJを発電できる。この電力を使ってBLEモジュールを駆動する。BLEモジュールには、ON Semi社の「RSL10」(関連記事)を採用した。このモジュールの消費電力は、送受信時に10mW、ディープ・スリープ・モード時に62.5nWと少ない。このため環境発電技術で得られた電力を駆動することが可能という。バッテリーや外部電源を使わずに、スイッチボタンが押されたら、その情報をBLE経由で制御機器に伝えるIoT端末を実現できる。具体的な用途としては、照明器具の制御や、ビルオートメーション機器、資産(アセット)追跡などを挙げている。

 BLEモジュールであるRSL10は、システム・イン・モジュール(SiP)品である。BLE対応の2.4GHz帯トランシーバーのほか、アンテナや受動部品を1つのモジュールに収めた。レシーバの受信感度は-93dBmで、トランスミッターの出力範囲は-17dBm〜0dBmである。同社によると、「ディープ・スリープ・モード時の消費電力である62.5nWは業界で最も少ない」という。

リファレンスデザインは、部品表(BOMリスト)、プリント基板のレイアウト設計図、ガーバー(Gerber)フォーマットのプリント基板設計データ、スイッチのファームウエアなどで構成した。このほか、RSL10に向けたソフトウエア開発キット(SDK)も別途用意している。価格は明らかにしていない。