コマツ産機(本社石川県金沢市)は、コイル幅70~000mmの板材を扱えるレベラーフィーダー「SF100H-1」を発売した(図1、ニュースリリース)。送り能力を向上させるとともに、新型サーボプレス「H2FM」との完全同期運転に対応し、生産性の向上を図っている。

図1:「SF100H-1」
(出所:コマツ産機)
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 レベラーフィーダーは、ロール間に板材(ワーク)を通してひずみを取るローラーレベラーと、ロールの回転・摩擦力によってワークを送り出すローラーフィーダー機構を一体化させた送り装置。新機種では汎用性を高め、板厚0.5~6.0mmに対応した。厚板仕様の従来機種では扱いにくかった薄板の高張力鋼板(ハイテン)でも、通板と矯正が可能だ。例えば張力が1180MPaのワークの場合、板厚1mmで板幅564mmまで矯正できる。

 新機種をH2FMと同期運転させて、プレスとレベラーフィーダーが一体となって機能するように設計することで、搬送速度を上げられる(図2)。従来機種比で約30%の生産性向上が可能とする。H2FMは、水冷式の高トルクサーボモーターを搭載したのが特徴(2018年3月15日付ニュースリリース)。モーター内部を直接、冷却水で冷やせるので、空冷式に比べて冷却効率に優れ、連続定格トルクが向上する。空冷式比で生産速度が約30%高まるとしている。

図2:レベラーフィーダーとサーボプレスの同期運転イメージ
(出所:コマツ産機)
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 その他、SF100H-1では自走式のオープナーを搭載し、段取性を向上させた(図3)。コイル先端をレベラーフィーダーへ素早く確実に通板できるという。

図3:自走式オープナーの動き
(出所:コマツ産機)
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 オプションで、自動通板装置の取り付けも可能。同装置は、レベラーフィーダーから排出されたワークを金型第1工程の下型ガイドまで案内する。ワークをサポートするテーブルは2方向にアジャストでき、金型トライ時に2つの軸を調整して型データに保存することで、ワーク先端が金型直前まで自動で通板される。同じくオプションで、コイルの端末処理を自動化する装置も用意する。

 コイル内径は508mm、コイル外径は700~1500mmに対応。ラインスピードは26m/min、送り長さは500mmとする。国内での本体価格は6000万円。同社は今後、コイル幅600/800/1300mmに対応した機種もラインナップする計画だ。